そこに愛がありますように
Dancing shoes
夜営業に、支配人と社長が来た。
支配人「小林君もさー、大人の顔になったよね」
社長「そんなことないだろ」
支配人「いやいや、社会人ちゃんと2,3年やった顔ってあるじゃん。そーゆーやつ」
社長「どんな顔だよ」
なんなんすか、アンタら。
2人で言い争うのはいつものことだからよしとして、巻き込まないで頂きたい。
支配人「小林君さ、見た目はいいじゃん」
小林「はあ…」
社長「見た目は、ってなんだよ。それもう悪口だよ」
支配人「いやいや見た目はいい」
社長「ていうか、コレ、いいか?」
小林「コレて…」
支配人「うん、まあいいじゃん。それに比べて○○くんは…」
結局別の人の話か。
あー怖い。この人たちほんと怖い。
昨日きた有名ホテルの料理人。
ジャイアンですらてこずってて、すごかった。
俺様ってかんじ。すげえ。
我のつよさ人一倍。でもきっと実力はハンパないんだろう。
料理人「ジャイアンちゃん、気に入ったよ!あんたその年にしちゃよくやってる!」
ジャイアン「ありがとうございます」
料理人「まあ、俺がそんぐらいの年の時はもっとできたけど」
そんな感じ。
でも気に入られるジャイアンはすげえ。
あいつマジやばい。
料理人「小林ちゃんはさあ、お昼のマダムキラーで充分だ」
そんなことも言われた。
悔しい。でも、的確でもある。
それが現実だと思う。
ぼっ、と火がつくのを感じる気がした。
でもね、人を喜ばせるために仕事をすることは変えないんだ。
あの職場は、そういう場所だ。
お客さん、スタッフ、自分。
皆に、関わって喜んでもらう。
それが自分の仕事だと思うんだ、このごろは。
それを、忘れないで、なんとかやってこう。
そしたらきっと、前を向ける。
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