続・KinKiと愛と妄想と


2014/07/24 20:24 :小説
〈つよとこう〉30番目のお話



『なぁ洸。お前…幼なじみやからって剛司とよう一緒におるけどさ…アイツ、なんかヤバくねえ?』

『…何が?』

『何って…俺とお前が一緒におると、なんや、めっちゃ恐い眼ぇで俺の事睨むんやで?アブねえよ、アイツ…独占欲丸出しっつーか…』

『ふうん…そうなん?』

『一昨日なんか、お前と肩組んでたら、今にも俺に飛びかかりそうな顔してたし……大丈夫なん?お前…』

『大丈夫もなにも、アイツとは長い付き合いやしな。別に普通やで?』

『そうかなぁ?』

『単にお前が嫌いなんやろ』

『ええっ!?ひでえよ、俺アイツになんもしてへんで!?』

『人には好みや相性ってもんがあるからな』

『そりゃそうやけど…俺、嫌われてんのかな?』

『お前が身長デカいの、気に入らんとちゃう?』

『それはお前やろ!?』

『アハハハ!!』





『剛司…お前、人前でバレバレな嫉妬すんの、止めろや』

『せやかて、嫌なんやもん!お前がアイツと一緒におんの』

『あいつは…親友やで?一緒におって何が悪いねん』

『じゃあ俺は!?俺はお前のなんなん!?』

『…決まっとるやろ?…俺の気持ちは昔と変わらんもん…』

『そんなら…ええよな?…俺、お前がめっちゃ欲しいんや!』

『…何言うとんの、今更?…お前今、彼女おるやん…浮気はあかんで…』

『浮気なんかやあらへん!お前だけに本気なんや!!』

『…そんなら何で…あのの子と付き合うたんや』

『…俺…苦しかってん……お前に触れたい…お前を俺のもんにしたい!!…そんなんばっかり考えるようんなってもうて……自分が怖いねん…』

『…苦しいんは…俺も同じや……お前、そんな事も解らへんの?…』

『洸…』

『お前は、俺がずっと…どう思ってたんか…全然解っとらんのやな!?』

『…洸…』

『お前と付き合うことになった言うて、めっちゃ喜んどるあの子見て、俺がどんな気持ちやったか……俺かて…お前以上に嫉妬してたに決まっとるやろ!?』

『…ごめん!洸!!』

『いやや!!離せ!!お前なんか嫌いや!!もう昔のお前やない!!俺が大好きやったお前や…っ!!んっ!!んん!!』

『…ん……洸!こうちゃん!!めっちゃ好きや!!お前だけや!!悪かった、赦してくれ!』

『…赦さへん!!キスなんかで赦したるか!!』





「こうちゃん!!あいしてる!!」

「つよちゃん!?」

「……あれ!?」

「きゅうに『あいしてる』てゆうんやもん、ビックリしたぁ!!」

「…あれ!?…いまの…なんやろ?…」

「え?…どないしたん?…」

「…ゆめ…みたんかな?…」

「ゆめ?…」






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