続・KinKiと愛と妄想と
2014/05/28 03:48
:小説
〈つよとこう〉14番目のお話
「…つよちゃん…こうきおじちゃん、だいじょうぶかな?めっちゃいたいゆうてた」
「うん……なんや…ちょっと…こわなってきた、ぼく…」
「なにが?」
「はだかんぼでぎゅうすると、かたほうはいたなるの…?」
「…きっとそうかも…でも………いややったら、にげるよね?…こうきおじちゃん、つよしおじちゃんのくびんとこに、ぎゅうってしてたよ?いたくても…“あいしてる”から、いややないのかな?」
「そうかな…」
「…ぼく…つよちゃんとぎゅうってするんやったら……いたくても…がまんする…」
「ぼくかてそうやもん!」
「…でも、ぼく、ふしぎなの…」
「なにがふしぎなの?」
「ぼく、おふろはいるとき、おかあちゃんやおとうちゃんと、はだかんぼでぎゅうってするときあるけど、ぜんぜんいたないよ?なんで、こうきおじちゃん、いたいのかな?」
「…あのね…ぼく、みちゃったの!…つよしおじちゃんの…」
「こら!いつまで起きてるんや!もう、寝んとあかんよ!」
「あっ!!」「あっ!!」
「…なに?……あ……もしかして……聞こえて…た…?」
「…ごめんなさい…」
「ごめんなさい!」
「はぁ……謝らんでええよ……そりゃそやな…あれだけ騒いどったら…聞こえるわな…」
「え…と……けんかしてるんかと…おもて…」
「はは……う…ん……喧嘩やないよ……」
「…おじちゃん…だいじょうぶ?」
「…え…?……なにが?」
「だって…めっちゃいたいってゆうてたから…」
「え!?…どこまで聞こえとった?…」
「…ぜんぶ……」
「えっ!?全部!?…つよしおじちゃんが…帰るまで…ってこと?…」
「…うん…」
「こうきおじちゃん…つよしおじちゃんに、いじめられてたんやないよね?だいすきなんでしょ?」
「…そうやね…虐められてたんとちゃうから、安心し…」
「…でも…いたいの?」
「!!……いや…その……どうしよう!?」
「でも、いたくてもがまんするんでしょ!?あいしてるから?」
「ええっ!?…え…と…困ったなぁ」
「あのね!ぼく、すごぉくきれいやおもたの、こうきおじちゃんとつよしおじちゃんが、ぎゅうってしてるの!あいしてるからやよね?」
「つよちゃん!!」
「……お前たち…まさか…まさか……見ちゃった…の?」
「あっ!!」
「つよちゃんったら!!」
「…え…ほんまに…見ちゃった…?」
「ごめんなさい!!」
「えええ〜っ!?」
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