なんともいつもと変わらない朝を迎えてどれくらい経つのだろうか。最早時間の感覚がなくなってしまっているのに、体だけはどうも従順で。心だけそこに置き去りにして夜は更けていきます。




今日でまた一区切り。私は充分に自由に生きた。これ以上を彼と共に背負ってこれから生きて行かねばならないという現実だけが今残っているのだけれど。私は未だに決断出来ずにここで右往左往しているのです。



こどもかおとなか。心ばかりが背伸びして、我儘を正論に変えて説得という名の天邪鬼を振りかざす。考えがまとまらないのは、私自身、何が最善かの判断力が今振り切れてしまっているからだろうな。環境は著しく変わっていく。今日がまた、明日になり始めている気配。




たくさんの人の顔を見ました。笑いました。泣いている人もいて、少しの寂しさを感じてしまったのです。どうして?私はここにいるのにもう、二度と会えないと惜別のように。



手を握ることで分かることなど体温ぐらいで。彼は自分を、私をどう思っているかがまったく読めない。全くとは語弊。私の気持ちでした見えていない盲目のまま前に進もうとするから道が逸れる。言いたいことを言った後で、また甘い空気は口を運ぶのです。




どうか傷付かないように。私が、そしてあの人が。丸く収まる方法をぐるぐると考えては、思考を放棄してしまう。いっときの感情か、長年の情か。考えても拉致があかない。この際だからいっそ思いの丈をねじ込んで殺してくれてもいい。




どうやら限界と崩壊はわたしの思い出を蝕みつつあるのだろうか。