火垂るの墓

話題:映画感想


火垂るの墓 [DVD]

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社



6月頃に道端で蛍を見かけるようになると、そして夏になると思い出す作品。

子供の頃はビデオに録画したものを何度も何度もテープが擦りきれるまで繰り返し観ていたが、成人してから観るのは本当に久しぶりである(※金ロー映らない県民です)。

改めて観てみると死んだ清太と節子が自らの記憶を繰り返し見つめている赤いシーンが相当つらい。子供の頃はこの赤いシーンがどんなものか分からないまま観ていたと思うが、まるで戦火に包まれた煉獄のようではないか……。

しかし、自分も節子と同じく妹という立場だからか、清太は今も昔も大好きなお兄ちゃんキャラである。

兄にはなれるが、父や母の代わりにはなれない(確か野坂さんもこんなことを言っていた気がする)。これが全て。様々な選択があるなかで、兄として唯一選べたのがあの道だったのだと。

死んでもなお、自分たちが死ぬまでの時間を現代に至るまで何度も何度も繰り返すことしか出来ない二人が切ない。節子はドロップを無限ループ的に食べられるから幸せなのかなと思ったりもするけれど。たまに見せる清太の虚ろな表情が本当にキツい。

どこを切り取ってもリアリズムに溢れる分、悲しみも深い。

「もう遅いからおやすみ」の後、清太と私たちの目線が合うその一瞬。そして現代の町並みを見下ろすラストカットは悲しいとかそういうレベルを越えている。この一瞬に込められた凄まじいまでの"なにもなさ"がこの作品にまた凄まじい虚無感をもたらす。間宮芳生による犯罪的に美しい音楽にのせて……。

一生忘れられない作品だし、忘れてはいけない作品だと思う。戦争映画だからとかそういうことではなくて、純粋にアニメ映画における揺るぎない名作だという点において。

それにしてもみんなのトラウマ映画というのはある意味では名誉なことだ。本作を忘れることができる人はそうそういないだろうから。まるで消えない傷痕のように体のどこかに深く刻みつけられ、その痕を見る度に私たちは清太と節子を思い出してしまうのだから。

1988年/日本
本編:88分
監督:高畑勲

感染島

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感染島 [DVD]

グラント・バウラー 他..
アースゲート


PANIC AT ROCK ISLAND


孤島を舞台にしたウイルスパニックもの。

TVMなので過度の期待は禁物である。それゆえに感染の規模がこじんまりしているという点は迫力に欠けるが、あらゆる器官の細胞をゼリー状に液化して破壊するウイルスが強烈すぎてなかなかにグロい。

やっぱりこれしかないっしょ!みたいなラストの終わり方も最高。

ちなみに監督は『シティ・オン・ファイアー』の人である。

2011年/オーストラリア、ニュージーランド
本編:91分
原題:PANIC AT ROCK ISLAND
監督:トニー・ティルス
(TVM)

デイブレイカー

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デイブレイカー DVD

イーサン・ホーク 他..
ポニーキャニオン


Daybreakers


狩られるのはヴァンパイアではなく人間。ユニークな設定と退廃的な世界観、冷え冷えとした生気のない画面の中だからこそどす黒い血液がただひたすらに美しい。それが人間ではなく、ヴァンパイアたちによって構築されたものだとわかっていても。

イーサン・ホークもウィレム・デフォーもカッコ良かった。だがちょっと待ってくれ、ひょっとしなくても本作はマイケル・ドーマン萌え映画ではないだろうか?

お兄ちゃん大好きすぎる弟の図がもうね、丸分かりというか、お兄ちゃんも弟の名前を連呼しまくりとかなんなのこれ。

作品としてももちろん面白いのにピンポイントに魅せるなあ〜。

それと「今日はここまで。夏休みはまだたくさんあるじゃない」、みたいな終わり方クッソワロタけどこういうの嫌いじゃないよ。

2008年/アメリカ、オーストラリア
本編:98分
原題:Daybreakers
監督:スピエリッグ兄弟

シティ・オン・ファイアー

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シティ・オン・ファイアー [DVD]

キャメロン・ダッド 他..
アルバトロス


Scorched


半年以上雨が降らず、深刻な水不足が続くシドニー。水の価値が高騰し、水をめぐり犯罪が多発する中、シドニー郊外で落雷による山火事が発生するが……。

2012年のシドニーを舞台にしたディザスターTVM。2008年のTVMながら山火事の描写が非常に恐ろしい。

もはや自然災害の脅威は世界各国当たり前のように起こっている。実際、自分自身も大地震を経験したが、経験しないと分からない恐ろしさというものが確かにある。今まで災害が起きてもどこか他人事のように見ていた自分がいたのは事実。

この映画の中で描かれていることは虚構ではなく、リアルになりつつある。だからこそ『消失した財産の価値は計れても失った命の価値は計れません』という言葉にただただ項垂れるしかない。

2008年/オーストラリア
本編:89分
原題:Scorched
監督:トニー・ティルス
(TVM)

ゴースト・ハウス

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ゴースト・ハウス [DVD]

クリステン・スチュワート 他..
ポニーキャニオン


The Messengers


農場地帯にあるゴーストハウスに訳あり一家が引っ越してきましたよ、というストーリーそのものは凡庸だがパン兄弟の映像美(広大なヒマワリ畑と美少女の組み合わせ最高!)とサム・ライミの恐怖演出が絶妙にマッチング。消しても消しても消えない壁のシミが怖すぎィ!

分かっちゃいたけど結果的にやっぱりお前かよ〜知ってたけどな!ってなるのお粗末すぎて草。それもよきかな。

あとジョデル・フェルランドちゃんが珍しく男の子の役で出演。チョイ役ではあるものの短髪姿が拝めます。

2007年/アメリカ
本編:90分
原題:The Messengers
監督:パン兄弟
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