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レポートが大体片付いたので、やっと読めました!!
『愛はね、』の続編です。
あらすじ
調理師専門学校に通う多田望と大学生の本山俊一は幼馴染。ゲイである望がそれまで伝えてはいけない俊一への想いを口にしてから1年が経った。以前のように望から俊一に近づくことが少なくなり、俊一は望と付き合うことはできないのに不満を感じてしまう。自分は望を選べない、それなのに望が他の男と会っていると苛々する。その気持ちを望にぶつけて傷つけてしまうことを繰り返し、どうすればいいのか余計に分からなくなってしまう俊一だったが・・・。
すっごく、すっっごーーく良かった!!
前作を読んだ時に色々予想はしていたのですが、予想以上の出来でした。
もっと俊一は簡単に望を受け入れると思っていたんですけど、かなり葛藤しております。
でも、それがくどいとか思わないし、私はやっぱりノンケであればこれくらい悩みに悩んでくれた方が安心するというか、筋が通っていると感じるので。
ちょっと理不尽な気持ちを望にぶつけてしまう場面が何度もあるのですが、望には可哀想だけど、そんな行動に出てしまうのは俊一の心が複雑だからっていうことがよく伝わってくるので、必要な場面だったな、と私は思いました。
あと、前作に出てきた人を今作に絡めるのが上手いなぁと。
ってことで、樋口さんは今作から読めるようにお話を書いたようですが、やっぱり前作から是非とも読んでもらいたいと思います。
結末はハッピーエンドに向かっているんだろうなって確信できるのに、なかなかくっつかないので、簡単にくっつくBLに飽きたって方にはオススメです!
以下、ネタバレ含みます。
望は本当に強くなりましたね!
こんなにいい子なんだから俊一も早く認めてしまえばいいのに、とか思ってしまうこともしばしばありましたが、それでも俊一の葛藤がなければ、この作品をここまで評価できなかったと思います。
私は前作で終っていても十分素敵な作品だと思っていたので、深みのない蛇足な話にはなって欲しくなかったんです。
前作のあとがきの後ろに載っていた話から、もっと甘い雰囲気の中で俊一がそれなりに悩んで望とくっつく話を想像していたのですが、あまり甘くないし、それなりどころかガチで悩み、コントロール不能になっていてびっくり!!
でも良い悩みっぷりでした。
その悩んだすべてのことが、望のことがずっと好きだったっていう結論に繋がっていきましたしね。
流石に望を無理やり抱こうとしてしまった時や、福岡に行くのを止めなかった時はちょっと焦りましたけど、ハッピーエンドになるとは思っていたので、安心して読めました。
望が絶対に俊一を嫌いになれないって知っていることがやっぱり大きかったかも。
俊一も望のその一途な想いがなければ、踏み出せなかっただろうし。
愛するが故に悩み、そんな自分を認められない俊一も、俊一を健気に想うところは変わらないけど強くなった望も大好きだ(*´∀`*)
続編を読んで本当に良かった!!
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