最近空虎が熱いです!
と言うことで、空虎えろになります。
ついったでの空虎フェスに投下するために書き上げたものだったりします(´`*)
ちょっと意地悪なキースは悪男さんです。
そんな空虎でもOKというお方は↓にどうぞ…!!
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「今晩和、そして今晩和!」
今日も仕事と言う名のヒーロー業でクタクタになり、街頭もまばらな暗い夜道を遅い足取りで帰っていた所、ふと頭上に人の気配を感じて顔を上げるとそこにはKOHであるスカイハイの中の人、キース・グッドマンが自分の顔を覗き込むような体勢で宙に浮いていた。
「…おう」
疲れ果てていた虎徹は、それだけを言って頭を戻すと首を回してボキボキと関節を鳴らす。今日は随分と疲れが溜まっているようだ。早く帰りたい。
「とてもお疲れのようだね?」
「おー」
止めていた足をまた動かし始めて家へと向かう虎徹は、キースに話し掛けられても上の空な返事をし、こっちは疲れてんだから話し掛けてくんな、というオーラを出す。
そんな虎徹の隣にスッと降り立ち一緒に歩き始めたキースはにっこりと笑みを浮かべて虎徹の腰に腕を回し、その細い体を引き寄せた。
「っ、おい…」
「ん?」
「…歩きにくいっつーの」
顔を横に向けると、間近にあるキースの瞳とぶつかり合い、その瞳の奥にある青い炎を垣間見た瞬間、虎徹は引きつった笑みを浮かべる。
「あ、あの…キース君…?もしかして、なんか、怒ってらっしゃる…?」
先程とは打って変わって下からうかがう様に、優しい声でそう訊ねると、キースは更に笑みを深めて虎徹の体を強く引き寄せた。
「っ」
「怒ってなどいないよ?そうだね、ただ…少しばかり腹の虫が治まらない、ってところかな?」
「おまっ、それって怒ってんじゃねーか!」
嫌な汗をかきつつ虎徹がキースの腕から逃れようと体をくねらせると、キースは腕に力を入れて虎徹の体を自分の正面へと持っていき、空いている片手で彼の後頭部を持つと顔を引き寄せて唇を塞ぐ。
「っ、ん…っふぁ…!」
驚いて薄く開いている虎徹の唇の隙間に舌を差し込むと、奥に引っ込もうとする彼の舌と捕らえて絡ませ、深いものにしていった。
キースのキスは上手い。それを身をもって理解している虎徹は、このままでは彼のペースに引き込まれると焦り体を離そうとするのだが、疲れているせいか思った以上に体の力が入らない。そして、的確に自分のイイ所を突いてくるキースの舌に、体の力が抜けていくばかりだった。
「ん、ん…ふっ…ぁ…っんぅ…」
クチュ、クチュ、と静かな道に卑猥な水音が響き渡り、いつ人がくるかも分からないこんな路上で男二人でこんな熱っ苦しいキスをしていることに羞恥心が高まる。
「っ…ば、か…っん…やめっ…っ!」
顔を逸らして抵抗しようとするが、後頭部を持っているキースの手がそれを許さず、そして腰を抱えていた腕がゆるりと動くと虎徹のズボンの上から尻の割れ目をなぞり始めた。
このままではマズイ。かなりマズイ。ぼうっとし始めている意識の中でもそう思った虎徹はキースの背中をバシバシと叩いてヤメロと相手の体にも訴える。
すると、やっとのことで唇を解放され、薄かった空気が一気に肺に入ってきて荒い呼吸を繰り返す虎徹。キースはそんな虎徹の、互いの唾液でてらてらと濡れ光る唇とペロリと舐めると、チュッと啄ばむような軽いキスをしてから虎徹の瞳を覗き込む。
「私はここでもいいんだよ?」
その言葉の意図に、虎徹は選択肢が無いことを突き付けられて顔を少し赤らめると悔しげに唇を尖らせた。
「……せめて、ベッドの上にしろよ」
ぶっきら棒にそう言う虎徹だが、その言葉は了承しているというものでありキースは満足げな笑みを浮かべると虎徹の体をひょいとお姫様抱っこで持上げ、空中に足を踏み出す。
「っわ…って、またこの格好かよ…」
キースの腕の中でふわりと浮遊感に包まれた虎徹は落ちないようにと彼の首に腕を回しながらそう言った。年下の相棒にもお姫様抱っこをされ、最近はそれが流行っているのかと変な方向に考え込みながら、綺麗な夜景を見下ろして少しの間だけ夜の空中散歩を楽しんだ虎徹なのである。
「…で、お前は何を怒ってるんだっつーの」
あっと言う間に虎徹の自宅へ到着するとそのまま寝室に運ばれ、ベッドの上に優しく下ろされた。上着を脱いだキースはそれを床に放り投げるとベッドの上で大人しくしている虎徹の服に手をかけ始め、黙々と脱がしていく。
「怒ってなどいないよ?」
「うそつけやい」
服に手をかけるキースの腕をぺしっと軽く叩きながら虎徹がそう言うと、キースは一度動きを止めて虎徹をじっと見つめた。
「じゃあ、何故私が怒っているのか…分かっているかい?」
「それが分かりゃ苦労はしないっての」
「…ははっ!君のそういう素直な所も大好きだよ、ワイルド君」
あっと言う間に虎徹の上半身を裸にさせたキースは、彼からの素直な返事に思わず笑ってしまいながらその胸元に唇を落とす。
「っん…なぁ、せめてシャワーくらい…浴びさせろよ…」
「私はこのままで構わないけど?」
「ぁっ…っ…あ、せ…臭い…だろ…」
「タイガー君の香りに包まれて嬉しいよ」
「ばっ、か…っん!」
チュ、チュ、と胸元にキスを落としていたキースだが一度虎徹の乳首にチュウッと吸い付くと、彼の口から甘い声が零れて楽しげに瞳を細めた。
「ここ、大分感じるようになったね…」
「ひっ!」
キュっと乳首を摘み上げクリクリと指で転がしてやると、虎徹は胸元を反らして悲鳴にも似た声を上げる。キースとセックスをして、ずっと弄られ続けていた乳首は今となってはまるで女のように感じてしまう場所に変り、ここを弄られるだけで勃起するまで体を開発されてしまったのだった。
「気持ちイイかい?」
「あ、あっ…ひぅ…んぁっ!」
片方の乳首は指で強く弄り、もう片方の乳首は唇と舌で愛撫してやる。その左右で違う刺激を与えられた虎徹は、シーツを強く握り締めて胸元を震わせると同時に無為着に腰を揺らしていた。
そんな虎徹の様子に、キースは笑みを深めると吸い付いていた乳首を歯でコリっと噛んで摘み上げる。
「あ、あぁっ!」
左右に強い刺激を与えられ、少し掠れた声を上げた虎徹はうっすらと瞳を潤ませ熱い視線をキースに向けた。
「そこ…ばっか…や、めろ…よ…」
「でも、気持ちイイんだろう?」
「っあ!」
ジュルジュルと乳首に強く吸い付きながら、指で弄っている方は爪でキュウッと強く引っ張る。鋭い刺激に虎徹はビクビクと震えながら思わずキースの頭を抱えて柔らかい髪に指を差し入れた。
「ん…おねだりしているのかい?可愛いね、そして可愛い…」
「ち、がっ…っんぅ!…は、ぁっ…ぁっ!」
顔を真っ赤にさせてそう言うが、キースの頭を抱えている手は離さず、胸元を押し付けるように反らしたままで腰を揺らす様子はとても扇情的である。そんな無意識の虎徹の行動にキースの体も昂り、理性の壁も脆くなり始めていた。
「あ、あ…も…もぅっ…いや、だぁ…っ」
「じゃあ、どうされたい…?その可愛いお口で言ってごらん?」
「っん!…ふっ…ぁ…」
乳首を摘んでいた指を、今度は虎徹の唇へと持っていき咥内へと指を差し込む。
「っん…ん、ん…」
すると虎徹はキースのその指を銜え、チュゥチュゥと吸い付きながら熱い眼差しを向けた。まるでフェラをするかのように、指の根元まで銜え込むと甘噛みしながら先端まで舐め上げ、チュパッと指を離す。
「は、ぁ…もう…こっち…シてくれよ…?」
虎徹はそういいながら股間をキースの体に擦り付け、己の唇をペロリと舐めた。その様子がまるで餌を目の前にした猛獣のようで、キースはくつりと喉奥で笑うとゆっくりと体を離し、虎徹の足元に座り込む。
「ん?」
「それじゃあ、ワイルド君が自分でスればいい」
「なっ…お前、なぁ…」
胡坐をかいて顎に手をやり、にやりと悪戯っぽく笑いながらそう言ったキースを恨めしげに見つめる虎徹。だが、キースは以外に頑固な一面がありここは自分が折れないと先に進ませてくれないのは今迄の経験で良く分かっていた。
のろのろと起き上がった虎徹は下着ごとズボンを脱ぐとそれを床に放り、キースと向かい合うように座ると既に半勃ちの己のペニスを扱き始める。
「あ、はっ…ん…ふ…ぁっ…」
うっすらと溢れる先走りをペニス全体に塗り付けながらゆっくりと扱いていくと、どんどん硬さを増していった。キースの視線を感じながら、彼の目の前でオナニーをしていく虎徹は恥ずかしげに目元を赤らめつつも快楽に従順な生き物と化してゆく。
「ぁ…っあ…はぁっ…」
「そこだけでいいのかい?」
「っ、ぅ…」
グチュグチュと卑猥な水音を響かせていた虎徹は、キースのその言葉にピクリと体を揺らして反応をした。このまま扱いていてもイけるのだが、それだけでは足りないと体の奥が疼いているのを、キースにはお見通しだったということか。
「ん…はっ…はぁっ…ば、か…」
「ふふっ、減らず口が出来るということは、まだまだ余裕そうだね」
「あ、ちょっ…ぅあっ!」
キースはいつの間にか服を脱いで裸になっており、虎徹をベッドに押し倒すと脚をM字に開かせて恥ずかしい部分を丸見えの体勢にさせる。
「…お、おい…いきなりつっこむとか…ナシだぞ?」
「うーん、残念そして残念だ」
「ばかっ!んなことしたら切れるっつーの…!」
「ははっ、冗談だよ…っん」
「わっ、ぁっ!」
キースは笑いながらそういうと虎徹の太股の付け根に口付け、そのまま唇をアナルまで滑らせて入り口をペロリと舐めた。
「お、いっ…きたな…っん!」
「ワイルド君に汚い場所なんで、ないよ…」
「あぁっ…ぁっ!」
うっとりとした口調でそう呟いたキースは虎徹のアナルの入り口を解すように舌先でグニグニと弄る。何度もキースのモノで奥まで押し広げられ開発された体は、入り口を弄られる刺激だけでも感じてしまい、腰をピクピクと小さく震わせて虎徹は荒い吐息を零した。
「はぁっ…ぁ!…んっ…ふ、ぅ…」
丹念に解され唾液でしとどにされたソコは、ひくつき始めてキースを誘う。そんな虎徹の痴態にゴクリと生唾を飲み込むとキースは顔を上げて虎徹の顔を見つめた。
「も…もう…いいからっ…こい、よぉ…」
胸を上下に揺らして荒く息つき、赤い顔で、濡れた瞳で熱くキースを見つめながら哀願するその姿に、理性の壁が崩れる音がした。
「いくよ…っ…」
キースは既に勃起しきった己のペニスを虎徹のアナルにあてがうと、ゆっくりと腰を進めていく。
「ぅ、あ、あっ!…あぁっ!」
ぐち、と入り口を押し広げて体内へと入ってくる熱い肉棒を締め付けてしまいながらも受け入れようとする虎徹のナカも熱く、ヤケドしてしまいそうだとキースはいつも思うのだ。
この繋がる刹那の一瞬が、とても好きだとキースは思う。普段は排泄孔として受け入れる場所ではないソコが、自分のモノをいっぱいに受け入れ、そして今となってはソコだけで達してしまうのだ。
「っく…ふ…」
「んぁっ…ぁ、あっ!…ああっ!」
ズン、と根元まで挿入するとキースは虎徹の体を強く抱き締める。いつもこうやって、虎徹が落ち着くまで待つのもキースの楽しみだった。
「あ、あ、あぅ…んっ…はぁ、あっ…」
虎徹もキースの背中に震える腕を回してしがみつく様に抱き締めると、何度も深い呼吸を繰り返して落ち着こうとする。こうすると、キースは首筋に顔を埋めて、痕が付かない強さで吸い付いたりキスをしたり舐めたりとしてきて、まるで大きな犬にじゃれつかれているような感覚になるのだった。
「はぁっ…はっ…ぁ…ん、っ…いい、ぜ…うごいてっ…」
「ん…大丈夫かい…?今日は手加減ができないと思うよ?」
「はっ…いいからっ…こい、よ…ぜんぶ、うてとめて…やるさ…っ!」
虎徹が言い終わる瞬間には、キースはぐっと腰を動かし始めてきた。虎徹の腰をしっかりと掴み、強く腰を打ち付ける。
「あ、あぁっ!んっ!…ひぁっ!…あ、ぁ…あぁっ!」
「っく…はっ…ぁ…」
キースの太いペニスが虎徹のナカを強く擦り、肉壁を押し上げて奥を突き上げる。それはもう虎徹にとって快感となるものであり、アナルを締め付けてキースを深く銜え込もうとした。
その刺激にキースも少し眉を寄せて熱い吐息を吐き出すと、何度も腰を打ち付けて虎徹のナカを犯す。
「んあっ…あ、ぅっ!ひぁっ!…ああぁっ!」
「っ!」
虎徹のイイ所…前立腺に当たる場所をキースのペニスが擦り上げると締め付けは更に強くなり、互いに快感が大きくなった。何度もそこを擦り上げてやれば、虎徹は甲高い声を出して表情をとろけさせる。
「ああっ!あんぁ…ひあぁっ!…あ、あ…」
虎徹のペニスもビンビンに勃起して白濁混じりの先走りとたらたらと溢れさせ、そろそろイってしまいそうなことを伝えていた。
「はっ…ぁ…いくよ、虎徹…」
「き…ぃすぅっ!」
キースは腰の動きを速めて、前立腺を擦り上げながら奥深くまで突き上げる動きを繰り返し、虎徹を追い上げる。パンッパンッと肌がぶつかる音と、グジュッと卑猥な水音を結合部から響かせ、一気に高みまでいかせた。
「ああっ!あ、あっ!んあぁっ…ああっ!」
「はっ…く、ぅっ…っ!!」
「ひっ!…あああぁっ!!」
キースがぐっと最奥までペニスを挿入させると熱い精液を注ぎ込み、虎徹はその快感にイって互いの腹部に精液を飛び散らせる。キースの腰に脚を絡ませ、背中に爪を立てて深く繋がると、キースも虎徹を強く抱き締めた。
どくどくと注ぎ込まれる熱い精液が結合部から溢れ出し、シーツまで濡らしていく。
「はぁっ!あ、ぁっ…んっ!…んぁっ…あ、はっ…」
「は…ぁっ…」
互いに熱い息を吐き出し、肌と肌がくっついている場所の熱さに、このまま溶けて一つになれたら、といつも思ってしまう。
「はぁ、ん…きーす…」
「ん…」
少し掠れた声でキースの名を呼ぶ虎徹に顔を近付けさせると、そのまま唇が重なり合い、また深いものへと変わっていった。
「ん、んっ…は…ぁっ…」
「っん…今夜は…イヤだといっても離さない…」
「…のぞむ、とこだよ…」
快楽に溺れきった表情をしつつ、その瞳は強くキースを映し出していて、そんな虎徹にますます溺れていくのを止められない。キースは切なげに眉を寄せると、腕の力を強めて虎徹を腕の中に閉じ込めながらまた深いキスを落とす。
まだ、二人の夜は始まったばかりだ。
「…で、なんで…怒ってたんだよ…」
翌日、痛む腰や体をぐったりとベッドに沈ませ、鳴かされて掠れきった声でキースに向かって訊ねる虎徹。そんな虎徹の髪を優しく撫でながら額にキスを落とすキースは、少し言いにくそうな表情を浮かべつつ、ぽつりと話し出す。
「…バーナビー君に、またお姫様抱っこされていただろう?」
「あー、うん」
キースの言葉にバツが悪そうに応える虎徹は昨日のことを思い出した。
確かにキースの言う通り、敵を捕まえようとした瞬間にハンドレッドパワーを使いきり、高い場所から落ちる所をバーナビーに助けられたのである。その時、初めて会った時のようにお姫様抱っこをされて助けられ、また恥ずかしい思いをしたものだ。
「…それだけで、怒ってたのか?」
意外、といえば意外な理由に虎徹はまじまじとキースを見つめていると、キースが少し顔を赤らめてむっとし。
「私だって、嫉妬の一つや二つ…いや、虎徹に関することなら沢山嫉妬するぞ…?」
「ぅ、ぁ…」
思いがけないその言葉に、今度は虎徹が顔を赤くさせる。
「虎徹は魅力的だからね…いつも誰かに取られるのではないかと心配だよ…」
虎徹を真っ直ぐに見つめてそう言うと、キースは軽くキスをして虎徹の体を優しく抱き締めた。
「…ばーか、俺はキースしか見えねぇっつーの…」
「っ!」
虎徹のその言葉にキースはビクッと体を震わせて反応し、腕の中の虎徹がそれを見て思わず笑う。っこまで良い反応をされると、もっと言いたくなってくるのだ。
「キースを愛してるから、な?」
「っ…ずるい、そしてずるい…」
「え…っわ!」
キースの腕の中にいた虎徹は彼に押し倒される体勢に変わって、嫌な予感に引きつった笑みを浮かべる。そしてその予感は的中した。
「もっと…虎徹を感じたい…」
「お、おい…昨日あんなにヤっただろ…」
「まだ…まだ足りない、そして足りない」
くすりと意地の悪い笑みを浮かべたキースは、片手で虎徹の腰を掴んで引き寄せる。
「…はぁ…いいぜ…なら、俺にももっとキースを感じさせてくれよ?」
「勿論だとも」
苦笑を零しつつもそう言った虎徹の唇を塞いだキースは、幸せそうに微笑みながらそう言い、またキスをした。
end.
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もっと悪男さんに意地悪してもらおうかと思ったけど、虎徹さんがかわいそうなのでこれくらいで(笑)
もっとビッチな虎徹にしようか迷ったという裏話←