あの部屋の西向きの窓から見える夕焼けは、今日もきれい。同じ色は二度と見られない。だから大切なものを逃がさないように、じっと、見つめるのだ。その色を脳に刻み、たとえ何も見えなくなる日が来ても、それを好きな気持ちを、思い出せるように。