日記かもね。


2011/6/5 Sun 01:54
ヤンデレVSヤンデレ

溺愛ランク様から登録がきえていた(のもうっかり忘れていた)ので、さいとうろくしました。
なにもないまま再登録するのもなんなので、久しぶりにちょっと書いてみます。
殺伐!殺伐!





1回戦目【黒VS双子】


『殺してやる』

死んだような虚ろな4つの瞳に自分の姿が映っているのを見て、心はもともと浮かべていた笑みを深くした。

「悔しいか。憎いか。絶望したか?」
『黙れ、』
「なァ、今どんな気分だ?良い目だぜェ?ハハハ、」
『黙れ!!!!』

絶叫とともに一瞬にして目の前に迫った体躯に驚くことなく、心は体を傾け目の前を横切る拳を避ける。
次いで横から迫ってきた膝を、腕で庇うようにして防ぐ。
しかし膝蹴りの勢いは削げず、構えた腕が嫌な音をたてるのを感じ、ますます笑いが込み上げた。
よろけそうになった体を、両足を滑らすように床に着けることで立て直す。
心がゆっくりと体を起こすと、幽鬼のように春一と夏一の姿がゆらりと正面に佇む。

「島を」
「返せ」
「そこにいるんだろう」
「あれは、」

『俺たちのものだ』



「ハ、ハハハッ、ハハハハハハハハハ!!!!!」


湧き上がる可笑しさに、心は腹を抱えて笑い声を上げた。

可笑しい、
可笑しい、

「アレは、もう帰ってこねェよ」

愛おしい小さな体躯の重さを思い出すように、心は両手を見る。
死んじゃいないが、もう二度と元には戻らないだろうモノ。
自分が壊した。誰かに盗られるくらいなら、壊そうと思った。
それも魅力の一つだったが、アレは、酷く、酷く壊れづらかった。

「もう、還っては、」

壊して堪らなく満足したのも確かだ。甚だしく安堵もした。
ただ、あの日から、恐ろしく息苦しい。
今も心の目の前は、終始酸欠で歪んでいるのだ。



心は目の前の死鬼のような双子を見て笑った。



「オマエラも、いっそ死んだほうが楽なんだろうなァ」




***
心さん笑いすぎ
2回戦目も考えていたのですが、タイバニが始まっちゃうZE!
おっさんかわいいよおっさん


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