溺愛ランク様から登録がきえていた(のもうっかり忘れていた)ので、さいとうろくしました。
なにもないまま再登録するのもなんなので、久しぶりにちょっと書いてみます。
殺伐!殺伐!
1回戦目【黒VS双子】
『殺してやる』
死んだような虚ろな4つの瞳に自分の姿が映っているのを見て、心はもともと浮かべていた笑みを深くした。
「悔しいか。憎いか。絶望したか?」
『黙れ、』
「なァ、今どんな気分だ?良い目だぜェ?ハハハ、」
『黙れ!!!!』
絶叫とともに一瞬にして目の前に迫った体躯に驚くことなく、心は体を傾け目の前を横切る拳を避ける。
次いで横から迫ってきた膝を、腕で庇うようにして防ぐ。
しかし膝蹴りの勢いは削げず、構えた腕が嫌な音をたてるのを感じ、ますます笑いが込み上げた。
よろけそうになった体を、両足を滑らすように床に着けることで立て直す。
心がゆっくりと体を起こすと、幽鬼のように春一と夏一の姿がゆらりと正面に佇む。
「島を」
「返せ」
「そこにいるんだろう」
「あれは、」
『俺たちのものだ』
「ハ、ハハハッ、ハハハハハハハハハ!!!!!」
湧き上がる可笑しさに、心は腹を抱えて笑い声を上げた。
可笑しい、
可笑しい、
「アレは、もう帰ってこねェよ」
愛おしい小さな体躯の重さを思い出すように、心は両手を見る。
死んじゃいないが、もう二度と元には戻らないだろうモノ。
自分が壊した。誰かに盗られるくらいなら、壊そうと思った。
それも魅力の一つだったが、アレは、酷く、酷く壊れづらかった。
「もう、還っては、」
壊して堪らなく満足したのも確かだ。甚だしく安堵もした。
ただ、あの日から、恐ろしく息苦しい。
今も心の目の前は、終始酸欠で歪んでいるのだ。
心は目の前の死鬼のような双子を見て笑った。
「オマエラも、いっそ死んだほうが楽なんだろうなァ」
***
心さん笑いすぎ
2回戦目も考えていたのですが、タイバニが始まっちゃうZE!
おっさんかわいいよおっさん
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