発売が2013年で、何年も前からずっとやりたかったゲームなんですが、プレステ3を発掘できたので購入してみました。

いやもう面白すぎてほんと……。
どういうゲームかを簡単に言うなら、七つあるステージをたった二つのコマンドのみを使って、旅していくゲーム。
跳ぶ・飛ぶコマンドと、自分から光を放つ(ギミックを開放したりできる)コマンドしかないので、それを使ってギミックを解いたり敵から隠れたりすることしかできない。一人の時は。
このゲームの醍醐味はオンラインプレイにあって、オンラインだと同じぐらいの進行度の人とランダムにマッチングするんですね。
マッチングした人とは会話したり自分の気持ちを伝えたりということは一切できなくて、歩いたり飛んだり跳ねたり光を放ったりすることだけがコミュニケーションを取る手段になります。
ついでに言うとオンラインでも一人の時とステージは同じなので、マッチングしても一人で進むことは可能。
でもその少ないコミュニケーションツールを上手く使ってお互いにやり取りしながら二人で力を合わせてクリアしていくのが、ほんっとに面白い。
収集要素が二つあって、もちろん攻略を見たら一人でもすぐ集められるけど、それを敢えて見ずに先輩達に教えてもらうのが凄く楽しかった。初心者かどうかは光を放つコマンドの時に表示されるマークで、その人が何週したかはわかるんです。マークの模様が増えていくから。
自分が一週目の時も初心者だとわかってくれたからか、何も知らない自分を先輩達が先導してくれて、ゴールまで導いてくれたりしたなぁ。収集要素のあるもののところまで連れていってもくれたし。
あ、マッチングはお互いの通信状況で切れてしまうこともあるんだけど、切れてもまた同じぐらいの進行度の別の人がいればその人とマッチングすることもあります。いなかったら一人旅になることもある。
発売から結構経ってはいるけど、まだまだマッチングするので楽しめるよ!
自分はずっとオンラインでやってて、今のところ終始一人旅というのは一度もないです。何時にやっても最低一人とはマッチングする。

自分は一周した時点でめちゃくちゃハマってしまって、今は六週ぐらいしたかな?
一周二時間ぐらいかかるから、時間ある時にしかできないんだけど……。せっかくマッチングしたら中断したくないから、ぶっ続けでできる時とかプレイしてない。
収集要素は三週目で完了したんだったかな。
三週目途中から最後まで一緒だった人が玄人さんで、残ってたやつを全部教えてくれたんだよね。あとトロフィーの発見物も教えてもらったし!
わからなくてもたもたしてても待っててくれて、凄い丁寧だったw
どんどん進んでってもいいのに、チャプタークリアするたびに二人で飛び回って遊んだー!
一回はチャプタークリアの石碑?の上に乗れるってことを見せてくれて、見てたら「乗って」って仕草で促されたから頑張って乗ったらめちゃくちゃ喜ばれて、何やってるんだかわからないけどとりあえずもの凄く楽しくなったww
それに関しては意味のある行為じゃなかったけど、だからこそ通じ合ったの凄いなって後で思ったわw
お互いの仕草だけから言いたいことや成したいことを読み取って動くのって、かなり難しいよね。
その人は本当に丁寧に教えてくれて、遊んでくれて、戯れてくれてもの凄く嬉しかったから、旅の最後の砂場でハートを書くってやつを初めてやってみた。照れ臭かったけどww
そしたら向こうもハート書いてくれて、うるっとくるほど嬉しかったなぁ。
やっぱり全部通して一緒に旅するのが一番心に残ることではあるんだろうけど、それはまだ叶ってないからこの旅が今のところ自分の中で一番心に残ってる。

実はこの旅には後日談があって、その後、一緒に旅をしたその人からメッセージが……!!!
旅をしてる最中は相手がどの国にいる誰なのかって全くわからないんだけど、終わった後でならアカウントがわかるんです。
そんでたまにメッセージをくれる方がいるって話は聞いてたんだけど、自分が貰えると思ってなかったから飛び上がってびっくりしたww
その方はアメリカの方で、「あなたは素晴らしい旅の同行者でした。あなたがこれからもずっと愛のある良い旅をできますように!あなたのアメリカの友人より」「わあ、あなたは日本人だったんですね!日本人って素晴らしい!」って内容を続けざまに送ってくれて、言葉に言い表せない嬉しさを感じた……。
今思い返しても嬉しいよー、ちなみに嬉しすぎて写メったったwwwww
英語だったから一瞬びびったけど、どうしても返事したくて「メッセージありがとう!私もあなたと同じ気持ちです。あなたは素晴らしい人です。あなたの日本の友人より」って英語で送った。
そしたらまた返事くれて、「Arigato」って!ありがとうって!!!
こんな個人的でどうでもいい話だけど、自分的には叫ぶほど嬉しかったことなので、ここに載せてみます。最後のありがとうにぐっときすぎて、アメリカ人ほんと心臓にわるい…大好き…ってなった。
これ以上の人には巡り合えないかもしれないけど、それ以降の旅も凄く楽しいので多分復帰のトロフィーは当分取れない。
(復帰のトロフィー:一週間ゲームをプレイせず、一週間後にゲームを起動する。なんて鬼畜なトロフィーなんだ……!!!)

収集要素をコンプすると、プレイヤーキャラの旅ビトの色を赤から白に変えられるんですが、今はそっちに変えてやってます。
前回やった時は自分よりプレイ回数少ない赤ビトさんと一緒になったから、これまでみんなに教えてもらったように、自分もコンプのお手伝いした!
こうやって教える側になっていくのが凄く面白い。でもまだ知らないことはたくさんあるみたいで、その回の後半は玄人の白ビトさんと一緒になったんだけど、ショートカット教えてもらった。ショートカットあるの知らなかったから、思わず「おおー!」って口に出してしまったわw
あと地下で敵に絶対見つからないルートも先導して教えてもらったりね。こうやってまだ知らないことがあるのかと思うと楽しくなるなー。
たくさんの旅ビトさんと旅をしていくと、凄くこちらを気にして助けてくれている人もいれば、とりあえず一緒に行くだけ一緒に行くって人もいるし、気を使ってくれる人、ついてこいタイプの人、一緒に遊びたい人、ついていきたい人、駆け抜けたい人、くっついてたい人、オンラインでマッチングしてても相手はどうでもいい人、凄くたくさんいて面白い。
別に本人がそう言ってるわけじゃないけど、一緒にいるだけでわかってくる。数をこなすと、みんな違ってみんな良いって達観した気持ちになってきたわw

このゲームの良いところは語りつくせないけど、例えば音楽とかフィールドとか雰囲気とか、ほんといろいろあって、でも自分が何より素晴らしいと思うのはやっぱり人との触れ合い、心を通じ合わせることだと思う。
言葉や文字のやり取りで教えてもらったことじゃないというところが少し不思議で、動作や仕草から相手の言いたいことを読み取るというコミュニケーションは、心が通い合った温かい気分になれる。
後で「アメリカの人だったんだ!」って知ることはできるけどプレイ中は相手が誰かは全然わからずに、お互いがお互いを知ろうと分かり合おうとする気持ちだけで心を通じ合わせられるのってほんと凄いことだと思うんだよね。
実際に旅の相棒と会って話すと絶対にこうはならないと思う。殆どの人が、言葉とか人種とか国籍とか性別とか、過剰にも取れるぐらい気にしてしまうから。
言葉や文字がないからこそ分かり合える。言葉や文字がなくたって、本当は分かり合える。
そのことを改めて感じさせてくれる、純粋なゲームなのかなと思いました。
本当ならこれ読んでる人に、良ければ一緒に旅しよう!って言いたいところだけど、このゲームのマッチングは完璧にランダムなので知り合いとのプレイはほぼ不可能なんですよね。
でもこのゲームに関してはその方が良いと思う。偶然出会った人だからこそ、旅の最後はあんなに胸が熱くなるんだよ、きっと。
ってことで、良ければ旅してみてください。一緒に旅ができたら凄く嬉しいので。