話題:メイク

短大になるまで自分の顔が嫌いだった。
ニキビだらけでぶくぶく太った丸くて赤い頬、ボサボサ眉毛に小さい目。
唇もなんか肉がついているのかブクッてしていて、何時も皮がめくれていた。
脂性だから毎日テカッてて、鏡見るのすら苦痛だった。
初めて普通のメイク道具を買ったのがマジョマジョのピンクのアイシャドウ。
それまでダイソーやキャンドゥのは使っていたけど、初めて薬局で買った時はなんだか犯罪を犯したようにビクビクしてた。
今でも空容器を置いている。
ただ、ピンクだから派手だったし瞼がものすごく腫れてるように見えた。
それでも目が変わるもんだと感じた。
私にとってメイク道具は自分を変えれるもの。
派手な色はとても好きで、ラメラメギラギラのアイシャドウと赤リップばかり集めていた。
でも社会はナチュラルだとか言われて、使えなくなってからは薄桃とか茶色のアイシャドウ、コーラルとかちょい青みがかったピンク。
変わっていない気がした。
今は働いていないからメイクをしていないことの方が多いけど、もうニキビの跡はない。
眉は剃り落とした(書かない)
唇はカサカサしないように少しでも水分がなくなったら直ぐにクリームを塗った。
可愛くなりたくて沢山沢山勉強した。
ニキビが隠せるコンシーラーを探しつつ、ニキビ跡を消すクリームや化粧水を探した。
アイシャドウで目を大きくも細くも見せた。

今ぶちまけたのは在庫と使っているものの一部。
まだあるしグロスなんて別ポーチに入れている。
あれから私は鏡を見れるようになったけど、顔に不安があるとフルメイクセットを買ってしまう。
頭の中は変わってないんだなって、整理する度に思っちゃう。