都内の一般病院でCOVID-19の診療に携わった脳神経内科医の証言ツイート集:『やはり日本はCTが普及していることと、誰でもその医療を受けられることがとても役に立っているようだ』とネットユーザの感想

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湾岸クライシス@ぬま @tsudanuma18

この現場で御苦労されている方のツイートを是非とも1人でも多くの方に読んで頂きたい。何が大事で何が必要なことなのか、非常に分かりやすく書かれてます。 twitter.com/kitagawaneuro/…

2020-03-22 08:28:05
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

この1ヶ月、都内の一般病院でCOVID-19の診療にわずかですが携わったので、その経験を記します。なお、私は呼吸器や感染症の専門医ではないので、あくまで一内科医としての経験、意見であり所属する医療機関を代表するものではありません。

2020-03-21 19:11:32
ZF ⚡ @ZF_phantom

都内の一般病院でCOVID-19の診療に携わった医師の方からのレポート。 - クルーズ船からの陽性者 - 病棟準備と患者数 - 検査の状況 - 肺炎とCT画像 - 医療システムの余裕が必要 - 行政側と現場の医師の間の暗黙の合意 - 病院経営へのダメージ - 感染抑圧と経済活動 twitter.com/kitagawaneuro/…

2020-03-22 08:58:33
IBEX @IBEX0519

最近求めていたのはこういう話かもしれない twitter.com/kitagawaneuro/…

2020-03-22 08:29:18

都内の一般病院でCOVID-19の診療に携わった脳神経内科の証言ツイート集

北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

天沼きたがわ内科(https://t.co/iwr9wGsP3q#杉並区 Medicus curat, natura sanat. (医者は治療し、自然は癒す)

https://t.co/XNdn8DnKC6

北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

この1ヶ月、都内の一般病院でCOVID-19の診療にわずかですが携わったので、その経験を記します。なお、私は呼吸器や感染症の専門医ではないので、あくまで一内科医としての経験、意見であり所属する医療機関を代表するものではありません。

2020-03-21 19:11:32
  • クルーズ船からの陽性者
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

2月に入ってから連日、クルーズ船の乗客から陽性者が多数報告され、都立病院にも収容されていると聞いていましたが、それが限界に近づいており一般病院でも受け入れを要請されるとの噂が流れてきました。

2020-03-21 19:13:47
  • 病棟準備と患者数
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

2月中旬に陰圧室を持っているような病院のICT担当者が招集され、正式に患者の受け入れが要請されたため、翌日から患者さんを移動させ1日で感染者用の病棟が準備されました。当初、どんどん入院してくると思っていましたが、実際はぽつりぽつりという感じで、これが最も意外でした。

2020-03-21 19:19:41
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

それほど入院数が多くなかった理由としては、受け入れ病院の数が増え分散されたこと、当院はICUがないため、軽症から中等症の方に限られたことなどがあると思います。河野大臣がツイートしていましたが、自衛隊病院は多くの患者さんを受け入れています。

2020-03-21 19:22:03
  • 検査の状況
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

日本の検査数が少ないと報道されていますが、確かに当初は「なぜこの人を検査してくれないのか?」といったケースもありましたが、現在では概ね中等度以上の患者はほとんど検査されており、その実数に大きな乖離はないように思います。

2020-03-21 19:26:54
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

一方、無症候やほとんど症状がないような人は検査があまりされていないので、検査数を増やせばそうした症例数は増えると思われます。山に例えれば裾野の部分は大きくなると思いますが、7-8合目以上の規模は概ね把握されているのが実感です。

2020-03-21 19:31:17
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

COVID-19を疑う根拠が非常に乏しい人に検査をしても事前確率が低く、あまり意味がありません。一方、普通ではない肺炎像があったり、濃厚接触者は事前確率が高く、こうした人達は逆に積極的に検査はされている印象です。

2020-03-21 19:34:11
  • 肺炎とCT画像
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

COVID-19の臨床的特徴は「非常に肺炎を起こしやすい」ということではないでしょうか。インフルエンザ患者を診ていても、細菌性肺炎の合併は時々あってもウィルス性肺炎自体はかなり稀です。しかしCOVID-19では、通常なら風邪程度の症状でもCTを撮影すると、複数の肺炎像が見られます。

2020-03-21 19:36:43
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

すでに報告されているようにこのCT像がかなり特異的です。胸膜にへばりつくようなすりガラス、あるいは網目状の陰影が複数見られます。通常の細菌性肺炎とはかなり異なる印象です。他院からCOVID-19の鑑別のために患者さんが紹介されてくるのですが、CTでスクリーニングをおこない、

2020-03-21 19:39:56
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

怪しい影があればPCR検査をおこなっているのが現状です。幸いCTスキャンが2台あるため、一般患者と分けて検査することが可能でした。またCTでは明らかな多発性陰影でも、レントゲンではかなり分かりにくく、それだけでは否定できません。

2020-03-21 19:42:02
  • 医療システムの余裕が必要
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

このような状況になって思うのは、パンデミックの際には病院や医療システムに余裕が必要だという事です。病床に余裕があるからこそ、専用の病棟を作れますし、外来にしても普段使わないエリアがないと、患者の動線を分けることができません。

2020-03-21 19:44:46
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

国全体の医療システムにも余裕がないと、パンデミックへの対応は難しいことを実感します。一つの病院に限界近い患者が殺到すれば、院内発症(アウトブレイク)がおこり、さらなる患者の増加を引き起こすことは確実で、まさにイタリアでこうしたことが起こっているのだと思います。

2020-03-21 19:46:54
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

この1ヶ月間で、新規患者数はほぼ横ばいでどんどん増えているという印象はありませんので、様々な自粛要請やリモートワークへの移行などの措置がある程度有効なのだろうと感じます。ただ、このまま収束していくかどうかは、現場の末端にいる医師にはわかりません。

2020-03-21 19:49:34
  • 行政側と現場の医師の間の暗黙の合意
北川/脳神経内科医/ @kitagawaneuro

ここまで一気に書いたので、少し補足します。民間の検査会社でもPCR検査は可能になりましたが、現時点では行政機関のほうが結果が帰ってくるのが早いため、そちらに依頼しています。検査の適応については、行政側と現場の医師の間に、

2020-03-21 19:54:33
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