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「白銀縛咒鎖」 昆崙山の霊泉の畔に育った神樹の根と 昆崙の几曽仙人(きそうせんにん)が咒を十年かけて練り それを白銀でコーティングした物
いくら 常闇 三朗太の霊力が強いと言えど そう簡単には 破られないと思っていた 小野 山風氏
しかし 三朗太の霊気凄まじく この腐りきった日本の邪気をも取り込んだ霊力で 今にも引き千切らんばかりに
「こいつはぁ 早めに手を打たねば 蓮杖行けぇ やつの動きを止めろぉ」と指示を出しました
それを聞くや 蓮杖 写幻機マークIIより「万能の槌」を取り出して
身動きできぬ 三朗太の頭上へと 跳躍
一気に 三朗太の頭部目掛けて 「万能の槌」を撃ち下ろしましたぁ
ズシン~‼
重低音が辺りにこだまして 三朗太の頭上を押さえ付けるように 化野 蓮杖 「万能の槌」で重しをしています
「おのれぇ また邪魔立てするかぁ 貴様ぁ 碑の息子めええ」と悔しがる 三朗太 まさに 「縛咒鎖」を引き千切る寸前に再び自由を奪われたのに怒り心頭だがいかんせん まだ「縛咒鎖」さえも切れていないために 身動きできません
そこへ 天弧の結界より 無数の霊狐 妖狐が飛び出して来て
三朗太に気づかれないように やつの後方へと 跳躍して行きます
おお なんと 皆 尻尾に蒼白い炎「狐火」を燃やしています
そこへ 白狐「伯院」現れて 「霊狐よぉ妖狐よぉ 燃やせ燃やせ 霊力妖力の限り 炎を燃やせぇ~‼」と命令しています
数百匹はいるであろう 狐の炎で 三朗太を焼き尽くすつもりなのでしょうか?
しかし
やつの霊力は無限だぞ
いくら物凄い数の炎でも焼き尽くせるのでしょうか?
そこへ今度は 焔 信司と焔之男子の火炎コンビも登場しては やはり 霊狐達の焔へと彼らの炎で加勢(火勢)し始めました
パシーーーーン
が そこで 三朗太 やっと 「縛咒鎖」を引き千切ります。
「あとは頭のうえの小わっぱを振り落とせばよいのだなぁ」
蓮杖 「万能の槌」に全霊力と体重と腕力を注いで 三朗太の動きを抑えています
間に合ってくれぇ 狐達よぉ 焔コンビよぉ やつを焼き払ってくれぇ
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