短編

□続・忘れてしまった
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「……あ、あの、み、光義くん?」


後ろから話しかけてきたのは先ほど光義の前にいた人物―真崎は少し自信なさ気に光義に話しかけた。
光義はまさか話しかけられるなんて思わず、彼の行動に驚いたが、動揺したことを悟られたくなくて、そのままベッドへと歩みを進めた。

「そうだけど?…なに?」

思い切り迷惑だ、というように光義はベッドに腰かけながら、なおも真崎をにらみつけ声に怒気をふくめた。

「え、あ…た、たしか…君たち仲良かったような気が、したから…」

君“たち”

「…仲いい女ならたくさんいるけど?」
「あっ…えーと…そうじゃなくってね…」

この男のはっきりしない喋り方がさらに光義をイラつかせた。だが真崎はなおも続けた。

「…今日、史郎くんに会っ…た?」

こんなときに史郎の名前。

真崎の気まずそうな声も相まって、ついに光義の中で何かが切れた。

「なんだっていうんだよ!誰があんなやつに会うか!」



「ひっ」




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