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Googleがプライバシーやセキュリティをまとめて管理できる「アカウント情報」を公開、使い方はこんな感じ


アメリカのシンクタンク「ピュー研究所」の最新の研究によると、調査対象となった9割以上の人々がインターネット上での個人情報管理が重要なことであると認識しているにも関わらず、実際に自身の個人情報を「しっかり管理できている」と感じている人の数は1割にも満たないそうです。Googleはそんな状況を変えるため、誰でも簡単に自身のアカウント情報にアクセスし、個人情報やプライバシー設定などを管理できるようなセキュリティ・ツール「アカウント情報」を公開しました。

Official Google Blog: Keeping your personal information private and safe—and putting you in control
http://googleblog.blogspot.jp/2015/06/privacy-security-tools-improvements.html

Googleは、次期モバイルOSの「Android M」では「ユーザーがより細かくアプリに何を許可するかコントロール可能になる」としていましたが、それに伴い、Googleアカウントのセキュリティ面とプライバシー面を一気に向上させてくれる「アカウント情報」を公開しています。アカウント情報ではGoogleアカウントのプライバシーやセキュリティに関する細かい設定ができるほか、「セキュリティ診断」や「プライバシー診断」というツールを使ってアカウントを保護することも可能です。

アカウント情報
https://myaccount.google.com/intro


「アカウント情報」を使用するには、Googleアカウントにログインもしくは新しくGoogleアカウントを作成する必要があります。上記URLを開いたページの真ん中に「ログイン」と「GOOGLEアカウントを作成」があるので、どちらかを選択。


これはアカウント情報のトップページ。大まかに区切ると、「ログインとセキュリティ」に関する設定、「個人情報とプライバシー設定」、「アカウント設定」の3つが可能。


「ログインとセキュリティ」ではアカウントへのアクセスとセキュリティに関する設定が行えます。実際に可能なことは、Googleへのログインに関する設定、端末のアクティビティと通知に関する設定、Googleアカウントと接続済のアプリやサイトの管理。


「Googleへのログイン」では、2段階認証プロセスのオンや、アカウントのパスワード変更、パスワードを忘れてしまった場合やアカウントにアクセスできなくなった場合の再設定用メールアドレスの登録や予備電話番号の登録などが可能。


「端末のアクティビティと通知」では、アカウントにアクセスした端末の確認や、不審なアクティビティを検出した際に連絡を受ける方法を指定したりができます。


通知の設定は以下の通りで、重大なセキュリティリスクとその他で設定を変えられるようになっています。


さらに、「接続済みのアプリとサイト」では、Googleアカウントとの接続を承認したアプリやサイトの管理が可能。また、ここでは安全性の低いログイン技術が使用されているアプリのアクセスを無効にすることもできます。


なお、「セキュリティ診断」ツールを使えば上記の細かい設定の中から重要なものをピックアップしてたったの数分でアカウントのセキュリティを強化できます。使用する際は「開始」をクリック。


最初に行われるのは電話番号の登録と再設定用メールアドレスの登録。ここだけスキップ可能になっているので、「スキップ」をクリックしてみました。


続いて接続されている端末の確認。Googleアカウントに接続している端末で間違いない場合は「問題ありません」をクリック。


次はアカウント権限の確認。不要なものは「削除」をクリックしてしまえばOK。


「完了」をクリックして……


これでセキュリティ診断は完了。スキップした「アカウント復旧情報の追加」にのみチェックアイコンがついていないので、どの設定をこなしたのか一目で分かるようになっています。


続いて「個人情報とプライバシー設定」。ここでは個人情報・アカウント履歴・広告設定・アカウントの概要・コンテンツの管理が可能。


ここにも多数ある設定項目からいくつかをピックアップしてくれる「プライバシー診断」というツールがあるので使ってみます。


最初に行うのはGoogle+に関する設定の確認。自身のアカウントが設定しているプロフィールタグや共有設定などが行えます。設定が終わったら「完了」をクリック。


続いてYouTubeで共有するコンテンツの管理。再生リストや登録チャンネルの公開設定や、自身がアップロードした動画に関するプライバシー設定なども可能。設定が完了したら「完了」をクリック。


次はGoogleの利便性をパーソナライズするための設定で、ウェブとアプリのアクティビティ・YouTubeの検索履歴・YouTubeの再生履歴・ロケーション履歴・端末情報・音声操作の履歴、といった6つの使用をオンオフできます。


そして最後は広告の関連性を高めるための設定。設定後に「完了」をクリックすれば全ての設定が完了。


なお、セキュリティ診断とプライバシー診断を行うと、アカウント情報のトップページ表示がこんな具合に変化します。


残る設定画面「アカウント設定」。言語と入力ツール・ユーザー補助・Google ドライブ ストレージ・アカウントやサービスの削除などが可能。


ここからはGoogleアカウントやGoogle+プロフィール、YouTubeにアップロードしたコンテンツなどの削除も行えるようになっており、「スマートフォンを紛失してしまったのでGoogleアカウントの個人情報を削除してしまいたい」などの緊急時に使えそうです。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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