日本展示学第四回学会賞作品賞に伊丹市昆虫館企画展『ごきぶり』

2013年07月05日 | 文化

『冷徹な猫と激昂の猿に牙を折られ首輪を強いられた野良犬は、自らの尾で舞上げた砂埃に愚痴る滑稽さが似合うでゲソ。これからの時事談義には、己の尾にも牙を剥くぐらいの気炎万丈な若い芽が必要なのではなイカ。そこで我が後継者を派遣したでゲソ、準構成員の意地を見せてみよ』ってヤッちんからメールきたんだけど、あたし管理者なのに準構成員なの?


難儀な奴っちゃな。


只今御紹介に預かりました耶蘇様の後継者候補でネコ目ネコ亜目ネコ科ネコ亜科ネコ属の吾が輩は猫である、名前はまだない。


八咫烏の猊下と申します。堕落した現構成員に引導を渡せと若様からの御下命により馳せ参じました。


二人とも口調に聞き覚えあるんやけど。


伊丹市昆虫館が開催した企画展『ごきぶり』が日本展示学の第四回学会賞作品賞に選ばれました。世界各地に生息する約20種の生きたゴキブリと約70種の標本、化石等を展示して生態を分かりやすく紹介。受賞理由は『身近ではあるが嫌われもののゴキブリに敢えて焦点を当て、人間の生活を見つめ直そうとした意外性が選考委員に評価された』そうだ。


いいわよ、これは深く談義しなくて。


ゴキブリに対する人間の嫌悪感は遺伝子に組み込まれた先天的な感情なのか、擦り込みや固定観念など後天的なものなのか談義する必要がございますな。


絶滅を望むぐらいゴキブリを嫌っんのは日本ぐらいなんやって聞いたことたあるけど、それやったら後天的なもんやろな。


先祖代々伝わる嫌悪感よ。もう遺伝子情報に組み込まれてるんじゃないかしら。


では、その先祖代々伝わるごきぶりに対する嫌悪の根拠を聞かせて頂こうか。貴様等のか細い声は猊下の羽根ひとふりで容易く消え失せるであろう。猊下、手心は無用、ねじ伏せてしまえ。


御意。


紋ちゃん。やっておしまい。


ゴキブリが嫌われてる第一の理由は衛生害虫って言われるぐらい不衛生やからやろ。まさかゴキブリが清潔やとは言わんやろ?


清潔でございます。


猿モネラ菌がくっついてんのよ。


サルモネラ菌、な。


ゴキブリは五回から七回の脱皮を繰り返し成虫になります。脱皮直後のゴキブリは白く無菌状態でございます。


白いの?


汚れなき純白の心を持つ天使が、舞い降りた地で汚れた空気を吸い込み続ければ、やがて心も薄汚れてくんだ。そう、まるで僕のように。


ゴキブリって、トイレ行って手洗わんのと同じって誰か言うとったな。


そう、まるで紋次郎のように。


ワイめっちゃ洗うっちゅうねん。


ゴキブリは菌を運びますが、生み出す能力はございません。お宅の不衛生な場所から菌を運んでいるだけ、循環型社会ということでございます。


ほな、あれや、見た目も動きもキモいやんけ。


故兵以詐立、以利動、以分合爲變者也、故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山、難知如陰、動如雷震、掠郷分衆、廓地分利、懸權而動、先知迂直之計者勝、此軍爭之法也。


それなんの呪文やねん。


故に其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く(以下、省略)。孫子の兵法でございますな。ゴキブリはこれを生まれながらに習得しておるのでございます。


じゃあ正当防衛よ。ゴキブリが人間に敵対しているんだから、やるかやられるかなのよ。


地球上に存在するごきさんは約4000種類。そのうち害虫といわれているのは人家に現れる約1%のごきさん。森のごきさんは菌類、朽ち木、動物の死骸や糞を食べる分解者。人類だけでなく地球上の全生命体からすれば、ごきさんの存在価値は計り知れないのだ。


若、只今非常に優勢な気配でございますが、参院選が公示されました。そろそろ本編に参りましょうぞ。


これ本編ちゃうんかい。

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