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テレゴニー
11月3日 20:17
[英]telegony
[独]Telegonie
感応遺伝・先夫遺伝・残存遺伝とも言われ、主に再婚後の女性の産んだ子供が先夫に似るという説の事を言う。
1800年代アリストテレスが説明した理論で広く信じられてきたが、現代の遺伝学においてこれは否定されている。
現在、公の機関での研究はされていないようだが、解釈の相違から肯定派と否定派に別れインターネット内で度々討論の対象となっている、大変興味深い題材とも言える。
血統書付の馬や犬、猫の存在。
先夫の遺伝子が何らかの形で女性の体内に残る可能性
先夫の精子が体内に残った事で起こる、卵子に傷がつく等のアクシデントによる突然変異的バグの可能性
白人同士の子供の肌が黒く、その妻は過去に黒人男性と付き合っていたという事例
同種の猫同士の子供にも関わらず模様や目の色が違ったのは、母親猫に別種の猫との交配の可能性があったという事例
などが話のネタとされているが、解決する気のない討論会なので現在どちらが優位なのか解らない。
個人的に面白かったのは代理出産を経験した女性のテレゴニーの可能性だ。
代理母出産では代理母と子供の間には遺伝的なつながりはないが、妊娠中に代理母の細胞が胎児の体に入り込んで血肉の一部と化し、何らかのエピジェネティクスな変化を引き起こすらしい。
これを前提にすると、逆の発想…つまり胎児の細胞もまた代理母の方に残るという可能性は否定できなくなり、
それが次の子供にも引き渡されたならテレゴニー(先夫遺伝)は起こり得るのではないか、というもの。
この場合、正確には"先夫"ではなく代理出産中体内にいた胎児の遺伝子となり、そもそも、これから生成される胎児ならまだしも、完成された代理母の遺伝子にどれ程の影響を与えるのかはわからないが、心臓移植をしたら元の持ち主の趣味趣向が移ってしまったという話も聞いたことがあるし
(移植手術後、もう高齢で普段は全然食べる気にもならなかったハンバーガーが無性に食べたくなったり、グラビアで興奮したりしたが、実は移植した心臓の元の持ち主は若い男性だった…など)可能性は否定できない。
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