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殺処分 3月29日 20:00

殺処分

保健所で行われる犬、猫に対しての処分方法のひとつ。他に里親を探す、事故等の動物の死体の収容も処分に含まれる。

主に野良となったものや迷子の犬猫を捕獲し、一時的に収容、3日〜1週間は保管となる。その間に役所の掲示板で迷子や里親捜しの告知をするが、引き取り手が現れなければ殺処分となる。実際には病気を持った犬猫が多い。
持込のペットの処分依頼もある。


コストと職員の安全面を考慮した結果、現在は炭酸ガスを使った二酸化炭素の中毒死で行われている。安楽死としてはあまり好ましくないと言われることもある。(一昔前は撲殺していたという話もあるので改善されたともとれるが)


処分場には犬用、猫用のゲージがあり、此処で引き取り手を待つ。
約一週間後、引き取り手のなかったものは通路を通り、パイプの付いた2×1m程の箱の中に追い立てられる。このパイプから二酸化炭素が注入される。
モニターで中の様子を確認できるようになっており、数分で事は終わる。
処分が終わると遺体は押し出され、深めの受け皿に落とされる。そのまま運ばれて焼却。
何頭分もの骨は灰になるまで焼かれ、医療廃棄物として処理される。


基本的に救いはない。感情が発生する
余地も無い。
いくら殺処分を動物愛護団体が批判してもこの方法がなくなることは無い。(最近は批判も少なくなったらしいが)

もともと繁殖能力が高いのだから野良化した動物を野放しにする事は現代社会では無理だし、「せめてペットを捨てないように」と人間が言ったところで、処分された側から見れば何匹殺されたかなんて関係ない。あるとすれば「なんで俺を殺したんだ」という個体の感情だけだ。

今の社会のシステムを維持した上で殺処分を廃止できるとすれば、それは日本人全員の意識改革と犬猫の繁殖に何かしらの規制をかけるしかない気がする。(愛護団体は繁殖の規制自体を虐待だというかもしれないが)


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