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呼び方

サイトとはなんら関係のないところで「○○ちゃん」に当てはまる面白い単語がないか考えてたら、一昔前に、ジル主人公の名前を「おねえ」とか「おにい」とかにすると、王女さまズから呼ばれるのがおもしろい、というネタがあったのを思い出しました。
「ねえ」にすると、呼び捨ての多いレムオンから、「ねえ、」とか話しかけられちゃうわけだ、とちょっとワクワクしたんですが、考えてみたら、
「○○よ」って呼びかけも多かった気がします。

レムオン「ねえよ。世界を見てくるのだ」(台詞うろ覚え)

っていう絵面。なんだこの全否定感。やりなおしてこいみたいな。

どうでもいい話ができる程度には生きてます。
ではでは。

生存報告と思いつきSS


いつの間にやら2014年も12分の1が終了してしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私は新年早々、こじらせた風邪をうつされて松の内からお布団と仲良くしていました。

現在、年度末が一番忙しいお仕事、ということで、そちらに追われている間に、あっという間に立春もすぎてました。

ネットの世界に足を踏み入れたばかりのころ、たくさんたくさんお世話になったひとたちに、メッセージをもらったのに返せないまま一年経過してるじゃん!とか、相変わらず、やろうと思えばそんなに時間はかからないはずのことを持ち越したままでいます(ごめんなさい。

手紙も、メールもそうなんですが、いざ書こうと向き合うと、全然まとまらないんですよね。

書いても書いても、気持ちが書ききれなくて、それを削ろうとすると、
「元気ですか?私はほどよく元気です」みたいな、そんなしょうもない話しか書けず。
近況にしても、なにか楽しめる写真が撮れたら、それについて話してみてもいいかも、なんて考えているうちに、撮れた写真の整理もできないままに時間だけが過ぎていく、みたいなね。


写真といえば、お休みもらって、奈良のお祭りに出かけてまいりました。年に二回だけ灯る灯篭。綺麗でした。参道暗過ぎておどろいたけど。販売されてる提灯が、リアルに光源として大活躍しました。楽しかった!

そんなこんなですが、まだあきらめてないので、メッセージを返したいとおもっております。そしてこのサイトもとりあえず存続させようかと思っております。
整理整頓したいとずっと前から思ってるんですけど、いつになったら…。


ゲームも、たまにしかやってないし。

今年は、少しでも、やりたいと思えることに、ちゃんと時間と労力をさけるようになりたいなと思っています。
目の前に現れた面白そうなことに気をとられると、そこまで気になっていたわけではないのに、それにばかり時間をとられてしまっているので。

絵も描いていないままに時が過ぎて、久しぶりに描いたら、描けなさに悶絶しました。

さて。
SSは、びっくりするぐらい書いていなかったのですが、書きたいという気持ちだけはずっと(以下同文

切ない系の音楽を、たまたま聴いていたら、情景が浮かんできたので、思いつくがままに書いてみました。

PSジル、ED後です。
結局、ジルで一番書きたいのはこのひと関連なんですよね。
というわけで、女主→レムオンな話。
最初と最後でちょっと文体が違うのが、自分でも、もやっとしているのですが、推敲できたらちゃんとアップします。サイトリニューアルとともにね!!(プレッシャー
気になる方はひとつ前へどうぞ。

思いつきSS(女主→レム PS版ED後)

はらり、と落ちたのは、濃い紫色の花房だった。
身をかがめてそっと拾い上げ、手のひらに乗せた、かさかさに乾いて平たくなったそれを見詰め、二度三度と瞬きをして、思い出す。
 
霊峰トールからテラネへ戻る道を歩いていた時だった。
吹いてきた風から漂う爽やかな香りにひきよせられ、仲間たちとともに草をかき分けて風の吹く方へと進んでいくと、淡い紫色の花が見渡す限り群生していた。ルルアンタが、あのお日様のような笑顔で飛び跳ねて、この花はおいしいお茶にできたはずだと言って、花を摘み始めた。
この香りを届けられたら良いのに、と思ったが、ここはディンガルのさらに北、ロストールまでは何日もかかる。数本花を摘み取り、そっと荷袋の中の衣服に忍ばせた。
 
テラネの宿屋は冒険者を嫌うため、ディンガルへ戻るまでは、野宿をせざるをえなかった。常ならば皮袋の臭いが染み付いた服に、清涼な匂いがふわりと香った。服の間で、乾ききったあの花房が、平たくなって、それでもあの香りを漂わせていた。
それがとても面白くて、手紙に入れたのだった。まだ、香っていますか?という言葉とともに。
 

 
手紙には、いつもより短い報告とともに、まだ香っていますか?と書かれていた。
「ああ、まだ、香っている。」
誰に言うでもなく、そっと呟く。花は、まだ香っている。あの娘から送られてから、もう三年はたつというのに。
爽やかな香りだった。失脚し、全てを失ってなお、そう感じる。
 
「思わぬ拾いものだった。」
 
お前は、俺には、過ぎた拾いものだったのかもしれん。
 
心の中に闇が広がっても、彼女のことを思うと、かすかに灯がともるようだった。
 
「だめだよ、闇の王。闇の王女を一人にするつもりかい?」
 
子どもの声に振り返る。
幼いころから焦がれた王女が、暗い瞳をして、こちらを見つめる。
哀れだった。いつも人に囲まれ、光をあび、輝いていた彼女が、底なしの暗い瞳をしている。
クスクスと、子どもの笑う声が聞こえた。
 

 
手のひらの、かさついた紫色の花房からは、もうほとんど、香りはしない。
 
あなたは、なんと言っていただろうか。私はきっと、感想を尋ねたはずだ。
少しは眉間のシワがとれました?とか、そんな、軽口を。
 
これは、どこから落ちたのだったか。
すぐそばの書架に目をやると、几帳面な彼には珍しく、並んだ本の上に紙の束が乗せてある。
手に取ると、自分が書いた手紙の数々だった。
いつもは、文箱にしまっていたはずのそれが、なぜこんなところに無造作に置いてあるのか。まるで、読んでいる時に急な客人がきて、少し置いたといわんばかりの様子で。
 
嗚咽がこみあげる。
 
この部屋は、彼がいなくなってから、誰も手をつけていない。
彼が失踪する直前、エリスの間者や館の者が最後に彼を見たのは、この部屋に入るところだったという。
 
彼は、最後に、何を思ったのだろうか。
シャリに闇の力を注ぎこまれたとき、何を思っていたのだろうか。
私は、なんの力にも、なれなかったのだろうか。
それを知ることも、聞くことも、もはや永遠にかなわない。
 
彼が最後に私の手紙を見ていたのだとしたら。
そして、この紫の花を、眺めていたのだとしたら。
とるに足らない存在ではなかったのだろう。
だけど、心の闇を払拭できるだけの存在でもなかったのだろう。
 
頬を伝う涙を手の甲でぬぐうと、いつも彼がしまっていた場所から文箱を取り出し、手紙をそっとしまった。
 
そして、部屋を後にする。
ちょうど、同じくらいの季節だった。今年も、あの花は、咲いているのだろうか。
もし咲いているのなら、あなたの墓前にそなえたい。たくさん、かかえられるだけの花束を持って帰ろう。
あなたに、あの清涼な香りが届くように。
願わくば、あなたの心が少しでも慰められますように。

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