さて、温泉。
札幌からバスで1時間ちょっとのところにある定山渓温泉の更に奥、豊平峡温泉という温泉に行ってまいりました。
往復切符と入浴券がセットになった切符があることは元々知っていたのですが、観光案内で聞いたところ、バスの中で購入できるとのこと。時刻表を見せてもらったら、10分後にバスがある!
というわけで、札幌駅内を疾走し、地下への階段をおり、バスターミナル内の踏切(!)を渡り、目指すは12番乗り場!
なんとか乗り込み、ほっと一息ついたところでふと気づく。
豊平峡って終点だった気がしたのに、このバスの行き先は、違っているよう、な…?
……途中までしか行かないバスでしたorz
そんなわけで、そのバスを終点で降りて、20分後にくるというバスを待つことに。
車窓から眺めていた雪景色の中に、ぽつんと2人、取り残されて、辺りはしんと静まり返っています。
停留所の小さな建物(外にはつららが生えてました)に入ると、どうしてかつるつる滑る。靴底にある雪でもついてるのかと思いきや、らびさんに言ったらよく見てみ、と床を指差されました。
……ちょ、床、凍ってるんですがっ!
厚さおよそ三センチ。葉っぱが閉じ込められていたりもします。さすが北海道、天然のスケートリンクですよ。
さて。無事目的地行きのバスに乗りこみ、とうとう温泉に到着。
温泉は二階にあるらしいのですが、とりあえず階段脇の小さな物販コーナーに引き寄せられてしまう好奇心旺盛かつ無計画な2人。
と、ここで現れたオーナー?がお肌の自慢を始めました。つるつるすべすべです。明らかに負けてます。日々温泉につかっている人物に勝てたらそれはそれで凄いんですがね!なんて思ったのは内緒です(負け惜しみ)。
九州のメーカーと共同で、馬油と温泉を使って石鹸を作っているとのこと。ちなみに我が家でも馬油は大活躍してます。無添加で100%馬油な尊馬油が好き。はい、余談でした。
今はそれに竹炭を合わせた石鹸を開発中だというオーナーの話に聞き入り、…あれ、石鹸もらっちゃいましたよ!商品になる石鹸を作る過程で出来る、上澄み部分だそうです。
そんなわけで、石鹸片手に温泉へ!
一通り洗って湯船に浸り、ちょっと温まったところで、露天風呂へ。
感想。
雪見露天風呂最高すぎる。
私、のぼせやすい体質なんですが、空気が冷たいからもう、ずーっと入っていられるんですよ!空の星も積もった雪も美しいはだかのおねえさ(略) なんて素晴らしいんだ!
ちょっと浸かりすぎたかなーと思ったら、雪に手をのばして。星を見上げながら、まったりのんびり、らびさんとおしゃべり。
湯煙に浮かぶ女性の身体の曲線の美しさを小声で力説してみたら、うさぎさんからは冷たい視線が放たれました。あれー?
しばーらく浸かって大満足。服を着て時間を見れば、1時間弱で最終のバスが来る時間になっておりました。
匂いに誘われながら、この温泉自慢のインド料理のメニューを覗きこむと、割引クーポンの記述を発見。なんとらびさんが持参してる!?と驚愕の計画性を発揮!…と思いきや、らびさんが持っていたのはどうやら入浴の割引クーポンだったようです。
なんてやりとりを見ていたオーナー?が、親切にもカレー&ナンをクーポン価格にしてくれました。ありがとうございますありがとうございます。
私はハスカップ(果物。ワインの材料にもなるようです)100%のジュースを一緒に頼んでみました。らびさんはカレーといえばラッシー!ということで、何種類かある中から、オーナーおすすめの野菜ジュース(?)ラッシーを注文。野菜の生産農家にこだわったらしく、野菜ジュースなのに苦くない、むしろ野菜の甘みがすごいんだ!と力説。キャベツ丸一個使ってるから正直赤字なんだよね、とか、苦かったらお金返すよとか、色々教えて頂きました(笑)
で、らびさんはお風呂あがりの牛乳(これまたこだわりの一品らしい。無理を言って遠くの牧場から配達しともらってるんだとか。)を飲みつつまったり待っていたら。
出てきましたよ、ナンが!カレーが!無茶苦茶美味しそうですっ!ナンが凄く大きくってふわっふわなうえにツヤツヤと輝いてますよ(>_<)
美味しかったです。非常に。
大きすぎて食べられないんじゃないかと2人で話ながら、あれよというまに胃袋に収まっていくこの驚異の現実!
二人とも、綺麗にたいらげました。
幸せすぎると話ながら、お礼を言って外へ出て。
しんとした、夜の雪景色。
ああ、私たちって北海道にいるんだ。旅行してるんだ。
なんて、今更ながらに言ったりして。
さらさらの雪で遊んでいたら、すぐに札幌行きの最終バスがやってきたので、バスに乗って、ほっと一息。
暗い夜道を行くバスの中、私は寝ますと宣言をして、ぐっすり眠りました(らびさん、ごめんなさい)
目が覚めればネオンの光、あっという間に札幌駅です。
旅の中の小さな旅を終え、地下街を行きながら、鮮やかな苺の赤と、真白なクリームとに目を奪われながらも、さすがにナンとカレーが、「今日は無理だと思うよ」と胃の中から教えてくれました。でも二人とも目を奪われてしまったので、これは食べるしかないよね!
というわけで、翌日買うぞ!(>_<)
という固い決意をし、フルーツケーキファクトリーを後にしたのでありました。
しかし、何かが食後に欲しい。サムシング甘いものが。スイートなものが。
というわけで(ぉ)ドトールであたたかな抹茶ラテを飲んで、ひとごこち。
時計を見たら、9時半でした。
12時間前は東京にいたことを思うと、ずいぶんいろんな体験をした気がします。
これだけの時間でも、こんな色んなことができるんですね。ちょっとびっくりでした。
まったり休憩を終えて、ホテルについたら、二人とももう寝る気満々です。
普段なら、これからだ!みたいな時間でしたが(笑)
今日はもう寝ようね。と二人で笑って、おやすみなさい。
1日って、使い方次第でこんなにたくさん出会いがあるんだなぁ、と実感した、第一日目でした。
*二日目に続く。