昔、玄関先にアガパンサスがあって、緑の茎が一本だけ伸びた年がありました。薄紫の蕾がついた頃、誰かが蕾を摘み取ってしまい、その年は花を見ることはありませんでした。出勤、帰宅で目に留まる度に、「長い棒の先に花がついていたら摘みたくなるのだろう」と繰り返し思いました。