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出産記録#1



朝起きて、翌日から実家に行く為に用意をしよっかなあくらいの気持ちで洗濯、掃除をした後に腰に違和感を感じる。

うう…何超重い…寝たい(え!)

少し横になったあと
立ち上がり ん?破水…?
トイレに入ってもよく分からず
とりあえず実家行こ。と支度をし車に乗って実家に帰る。
到着後、「破水したかもー」と言うと大慌てでもしもの時の入院の用意をし始める母。

実家では珍しく親子喧嘩の真っ最中でした。
何か居づれーなあ…おい。と横になりながら仲介する姉のわたし。

その中でも産婦人科に電話をしてすぐ来てくださいと言われ、予定日まで10日くらいあるし、大丈夫だっろーと検診ぐらいの気持ちで妹に産婦人科まで連れてって貰う事に。母がもしもの為にと入院道具を持たせてくれた。


病院は実家から20分くらい
着いてすぐに内診を受け、先生から「わー出てるねー!わ!!これ駄目だわ」とかありえん言葉の次に信じられない発言が

「〇〇さん(名字)あのねー破水してるから。今日か明日産んで貰います。」

「は?嘘今日?」

「うん。そー。でも子宮口が1ミリも開いてないの。だからー風船入れるから。」

と本当この言い方!

そして風船(名称はあると思うよ)を入れられる時の激痛ったら!

「っ痛た!痛いよ」

「出産はまだ痛いからねー」

っもーなんだよその返しは!

本当でもそうこの痛みはまだ序の口だったのでした。

そこから部屋に通してくれた看護師さんが同級生…入院です。
お昼2時すぎの事でした。

そこからする事もなく、これに着替えて薬を飲んでゆっくりしててね。と言われて、旦那さんに連絡したりゆっくりするかなと思っていたら…大間違い!
風船を入れているから子宮口が開き始め、ものすごい激痛。
妹が楽しそうにお昼のパンを食べながら正月テレビなのかSMAP主演の「シュート」(懐かし過ぎる)を観ている様が腹の立つ事…!
動けなかったので意識も朦朧とするなか耳で「シュート」を聞くしかありません。
この痛さから逃げる為には気を失うしかないなと本当思った。
というか意識を確かに出来ないんだよ!ベットでうずくまって気が付いたら時間が過ぎている感じ。

まだこれが陣痛なのかなんなのかも分からないまま夕方過ぎまで痛みに耐えるしかなかったよ。

夜になると嘘のように痛みも消えて母親も来てくれて何のためにここに居るのか分からんくらい笑ってました。母が満潮干潮をしつこく気にして明日はお昼12時くらいが満潮だからそのくらいじゃないの?という予想を立てられ
あそうなのかくらい。

お昼の痛みを1度知ったのでちょっと余裕こいてたのかな
気分が滅入るのはずっと続いている破水と出血。トイレに行くのが億劫でたまらなかったよ。
その日は風船も抜けず、明日に持ち越し。この日がゆっくり寝れる最後の日となりました。

出産記録#2

次の日、朝起きると看護師さんが様子を見に来てくれました。
「まだ風船は抜けてないねえ辛くない?」
昨日痛いのは終わってたので、今から何が起こるのかもよく分からず、(説明も無いのよ)
「うん大丈夫、」しか言えない!
昨晩、先生が「今日は風船も抜けてないし何もないと思うから。明日頑張ろうね。」と言われたので夕方くらいかなあ…と思ってたんだけど、破水もしていたので午前中に誘発剤を点滴で使うことになりました。
お髭さんも朝早く来てくれて、誘発剤を入れたのが10時くらい。お腹にも赤ちゃんの心拍数を計るような機械を付けます。
ダブダブダブ…といった音が部屋中に響いて陣痛が来たらその音が早くなります。

「早かったよね10ヶ月」
「本当に生まれるねぇ」

なんて悠長に話してたんだけど、1時間もしないうちに昨日と同じ痛みが…!!
あたしがあまりにも痛がるので、「はいヒーヒーフー!」髭がふざけてる訳じゃないけど苛立たせるように言うので完全無視!実際そんなのしませんでした。赤ちゃんが下に降りて来ているので、酸素を赤ちゃんに送るように口で息を吐きます。看護師さんが「慌てないで息をゆっくり吐いてフーウ。」と背中を撫でてくれた手が温かくてすごーく気持ち良かった。

急に来る陣痛は分間隔でやってきて、しばらくしたら何事も無かったようにおさまる。それのずーっと繰り返しで時間がどう経っているのかまったく分からなかった。
おさまっている間に、(あ、くる)と思った途端にグググーっと痛いのがやってきてそれがすぐおさまって。だんだんと昼過ぎになったら叫び出したいくらいの痛みに変わってきました。
どうしていいか分からず、我慢するべきなの?誰か呼んじゃいけないの?あと何回?次まで我慢するよお!ああっ!!痛いよお!!とナースコール。

来てくれた看護師さんが子宮口の開きを見てくれて9センチ弱開いているから分娩室に行こうか!と言ってくれて、え?いいの?そんなもんなの?産むの?
そんな感じ。
「もうこれ以上だったら歩けないでしょ」ってもう歩けないってば!バカ!とか思ってた。

立ち上がって分娩室に行く途中も陣痛ってやつは襲ってくるので、おさまった隙をみて行かなくちゃいけないのに遠い!遠い!(実際は隣でした。)看護師さんに身を任せてやっとやっと分娩台に上がった気がするよ。
お髭の野郎はその時、写真撮っとく?とふざけた事を言うのでその時は本当ぶん殴ってやろうかと思いましたが、動けないから
「もういいから!!」と精一杯の言葉の暴力…!しゅんとしてた。
こういう時て余裕ないんだよ。全てがムカつく(笑)話し掛けられても対応出来ないし、本当は妹にも立ち会って貰う予定でしたが断りました…。


分娩台に上がってもしばらくは放ったらかし。自分だけが苦しくて痛くて、繰り返しやって来る痛みにこれって終わりってやつはないんじゃないかな?と朦朧と思ってた。
強烈に来る痛みに叫んだり、声をあげると中の人に酸素が行かないので痛くなったらゆっくり息を口で吐く。それしか痛みに対してする術がないの。ただ我慢!
たまに見に来る看護師さんはゆっくりしてて何してるか分からんし気が付くと賑やかに笑い声がするような気もするし、隣の部屋でお茶でもしてるんじゃないかと恨めしくも思った(笑)

痛みもだんだんと下に降りて来て有り得ない!くらいになった時にやっと!ようやく…周りも動き始め、分娩台に足をかけて踏ん張る為に縛られたりと準備に入り、

いざ出産!

出産記録#3

「あーちょっと頭見えてるから!次痛くなったら力んでみようか」

ええーーーーー!

今から始めるよも何もよく分からないままにお腹が痛くなって実はそれが陣痛で!放ったらかしたかと思ったら頭が見えているだと?




本当に考える余裕がなく痛みから逃げるために出来ることをやる!みたいな感じでした。
陣痛の波に任せて力みます。

波がやって来て、口で息を吐く、フーーーウ……フーウ…ハイ次は力むよー!

え!ちょっと待って!あたしのタイミングでやらせてよ!フーーーウ!…次行きます…3はい!
んんんんんっーー!(言葉ならん)

…うわあ無理無理!出ない!

と思ってはいたんだけど産む時の痛みというか感覚は、陣痛よりもマシじゃない?と咄嗟に客観的に思えたの。
本当にりあるに言うなら便秘みたいな感じ。お尻になにかあるけどみたいな(ごめんなさいね。)

あとはすごく力むので喉が半端なく渇きます。髭さんにお茶を持たせて顎で「お茶…」を何度も繰り返しました。

覚えてないけど何回か力んだ時に頭が出始めて、助産婦さんの誘導により髭が覗いたら髪の毛がワシャと出て来てたので興奮して何か言ってたような気がする。

力むと腰が浮くので、「お尻をベットに押し付けるみたいにして頭を起こしてこっちみて!」と言われました。
頭では分かってるけど、やっぱり痛いし苦しいから簡単じゃない!
ハイ次もう1回行こう!と力むけど途中でバテる…。もう途中まで頑張るからもういい!切ってくれいっそ!!と思った。
確か最後に力んだ時も途中で止めてしまって痛くて声をあげたら、先生から「ダメダメ!もう1回頑張って!」と言われて無我夢中にちから入れて額の血管切れるんじゃないかなというほどにいっぱいちから入れたら何かがはち切れて気付いたら猿みたいなのをお腹の上に乗せられました。


うわなにこれ!陣中が深いやだ!(本当それ1番に思った)すごい!にんげん?これうわあたしの中からうまれた…うまれた…
と思ってたら泣いてた(笑)

すっごいにくらしいせかいがいっぺんに感謝で埋まってしまって
髭にもありがとう言って先生たちにもありがとうって言って
ずっとずっと良かったありがとうって言ってた気がする。

一瞬にして痛みから抜け出して、こんな感動が待ってるなら頑張って良かったって思った。
お腹の上に乗せられたぶっさいくな中の人は外の人になってしまいました。

頭出す途中で力むの止めてしまったので頭が出た時イビツで、出て来てすぐなのに声をあげるし目も開けるし人間の形してるし、人間は人間を産めるんだね。

横を見たら髭さんは涙目で喜んでくれていました。外ではお母さんと妹が待ってくれてて、2人とも本当にあたしが産めるとは思わんかったとか言うし、えらく叫んでたらしい。

終わった安堵からか産後処置が痛い痛い普通に痛い。
よく考えたら知らない人達に年明け早々晒し過ぎだろ!とかやっと我に返った(笑)
もう2回目はないなと心底思ったけど今はもうその苦しみは忘れています!

読んでくれてありがとう。
思い出したことを勢いで書いていったので珍道記として(何それ)読んでくれたらいいな。
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