話題:最近観た映画

すこしまえに「やまとなでしこ」がすきだと書いていたら再放送が決まったといううれしい知らせが舞い込んだ。特別編集だとしてもあのおもしろさはきえないことだろう。とてもたのしみである。再放送が決まってからMISIAのEverythingばかり聴いてしまうくらいに心がはしゃいでいる。



観たかった「Red」を観た。島本理生作品を読むたびに映像化したほうがわかりやすいだろうなと思っていた。「ナラタージュ」を観たとき、その予感は確信に変わり、今回は予告を観たときから絶対にいいとおもっていた。フライヤーのデザインからすきがあふれ、観賞後はそのすきに満たされていた。ストーリーは、すきだった男に再会し、不倫してしまうというよくあるテーマなのに、演じる俳優陣の熱演や音楽、映像が世界観を確立させる。肌と肌がふれ合う艶やかさ、せつないときのピアノの音色、どれもが魅了してくる。島本理生作品に出てくる男は傲慢でやさしく、女は謙虚そうにみえて強欲。自分本位になりがちで読んでいるとなんて勝手なひとりよがりと思うこともあるのに映像はそれを納得させる説得力がある。そして、妻夫木聡がこんなにもかっこいいなんて知らなかったと見惚れた。妻夫木聡演じる鞍田さんのつめたい視線や一緒にいてもひとりでいる感じとか、すきなのにそれをことばでは伝えないのに行動では伝えてくる感じとか、キスの仕方から抱くしぐさ、大人にみえてよわい一面に惹かれてしまうあたしもまた島本理生ワールドの女だなとしみじみ実感した。

映画を観ていると自分の恋愛を思い出すときがある。「Red」を観ていたら、ひとりのひとに惹かれ、愛していたときの自分と再会した。あのくるしさ、もどかしさ、全身で恋していたときの全力恋愛していた自分はいつだってそばにいて、味方でいてくれる。