話題:おはようございます。

天気が憂鬱な朝、となりには空白の布団。彼が実家に泊まりに行っているつかの間のひとりの時間。静かな一人暮らしの自由さとさみしさを思い出させた。

ひとりが今よりも苦手だったころ、フットワークがどこまでも軽く、ひとりじゃなければいいという思いしかなかった。恋でもなく愛でもなく、じゃれあうだけの気まぐれな関係は名前などなく都合よく自然消滅してゆく。すきになることを恐れ、こころを開かない。それでもいいと思えていた時代がなつかしい。戻りたいとは思わないけれど恋愛ものを観たりするとときめきたいとか恋がしたいとか思う。日常の一部のようにとけ込んでしまった恋人との生活があるからこそ、思えること。彼以外と話したり、過ごす自分を想像できないくらいには今の生活が浸透している。



最近、「めがね」を久しぶりにみた。こういうゆるやかな作品を流し見するのがすきだ。おいしそうな料理、のんびりとした時間、みているだけで癒される。
ほかにも「ホットギミック」とてもよかった。悩める少年少女の恋愛模様が劇のように音楽と融合していた。その情熱に、吸い込まれるようにみてしまう。シリアスな間宮祥太朗って魅力的。おちゃらけた役が多かったから、こんなふうな演技もできたんだと思ってしまった。あたしは、だれかひとりだけをまっすぐに狂気的なまでに想うひとがすきなところがある。現実離れしたような愛しかたに惹かれてしまう。重たいのはめんどくさいとも思うのに、そういうのに安心するあたしも重いのだろう。

休みの日にみる作品を決めるのに悩んでしまう。これだというのがみつからないとき悩みに悩んでしまう。便利な時代、選べるほどに作品がある。そんな時代に何度もみたくなる作品に出会えるしあわせ。個人的ベスト邦画、「花とアリス」「スイートリトルライズ」「彼女の人生は間違いじゃない」「さよなら歌舞伎町」「渋谷」「空気人形」「オオカミ少女と黒王子」語りだしたら止まらなくなる。映画だけでなく、本もドラマもアニメも個人的ベストがある。オタクゆえの語りたい衝動、推し武道のえりぴよとくまささんのように語り合えるひとがほしいなと思う今日この頃。