話題:ケンカ

喧嘩するたびにすり減るものがある。これでいいのかという自問自答は答えのない問題のようなもの。ちいさなことがおおきなことになる。些細なひと言で気持ちがジェットコースターのように変化する。その降り幅が心をこわしてく。これでいいのかよりも、これがいいのか。今がいいのか、今でいいのか、今のままでいいのか。選ぶということは選ばなかったということとセットであるように、選べなかったことも人生にはあるけれど、恋愛の大半は自分で堕ちたり、幸福になれたりする。選んだのはあたしで、彼に選んでもらえたのもあたしだとあたしは思っていたい。彼にとってもそうであればいいと思う。不幸になるために一緒にいるのではなく、つらいことも一緒に乗り越えて笑いあうためにいるのだと信じたい。かけ違えたボタンはちぐはぐに絡まっていくばかり。

ただ、これがあたしだけの独りよがりの願いなら、それは地底に墜落していくような悲しさで、独りよがりほどさみしいものもなく、おなじ空間にいてもおなじものをみても、たべても、心が通わない。ふたりなのにひとりよりも孤独なんて、空しい。

つらくてもいい。それが必要な試練で、ふたりが笑いあう日々へとつながっているのなら耐えられる。ひとりでがんばっても、道化師になるばかり。自分から思うべきことではないけれど、たいせつにされたいし、あいされたいと思ってしまう瞬間がある。せつない、ほんとうに。あなたの気持ちは不透明、あたしの気持ちは伝わっているのかな。