話題:恋愛

過去の恋ばかり思い出すのは、なぜだろう。現状に満足していないのはもちろんだけど、すべてが思い通りになるとは思っていないし、喧嘩さえしなければ、ふつうな彼と暮らすのもわるくはない。この不満すべてを彼が解消してくれたとしても、このモヤモヤは拭えない気がするのは、もっと根本的な問題があるからだと思った。長い歳月を一緒に過ごして、好きという気持ちはあるものの、生活に食べられてしまった恋は、ドキドキやときめきを失わせた。きっと、これがふつうなんだと言い聞かせながら、心のどこかで落胆している自分がいる。白馬の王子様なんていないことはわかっているし、もうそんなものを待つような歳でもない。シンデレラになることなんてないし、幻想やおとぎ話だってわかっていながらも期待している自分がいることを否定はできない。



長年愛用しているウォークマンの整理をしていたら、聴きたくなる音楽の好みも変わったんだなとしみじみ。サブカルやロック、アングラな世界観に意味もなく惹かれて聴いていた時代も今となればいい思い出。最近は、福耳やスキマスイッチ、松任谷由実、斉藤和義をウォークマンに新たに入れて、源さんの新しいアルバムや椎名林檎などこれまですきなものも入れ、新たにサザンオールスターズやスガシカオなどを入れようと目論んでいる。聴く音楽、似合う服、好むものの変化は歳を重ねたことを表しているように感じる。成長というより、ながれるままにエスコートされたような、そんな感覚。

スキマスイッチのアイスクリームシンドロームを聴いていると恋してるって気分になれる。そして、どうしようもなくせつなくなって、泣きそうになる。ほんとうにすてきな歌詞で、ずっと聴いていたくなる。この人生で叶わなかったけど、だいすきだった人を思い出して、会えないことに苦しくなって、会いたくなって、どうしようもないって永遠ループ。

「この目の奥に映っている笑顔をぼくだけのモノにしたいんだ。どうか焼きつけられないかな」アイスクリームシンドローム