話題:映画感想
※ネタバレあり





先生と生徒という永遠のテーマ。 そのまっすぐさが、誠実さが、大人に問いかける。 先生だから大人だから、生徒だから子どもだからと言い訳のように線を引く。 それでも、惹かれあう想いには逆らえない。 目が離せなくなる、気になってしまう、触れたくなる。 先生からのキス、戸惑うふたり。好きになってはいけないひとなんていないのに、世間が許してくれない。大人だから先生だから(子どもだから生徒だから)、子どもを生徒を(大人を先生を)好きになってはいけないんだ、そう思いたいのに、加速する想いを止められる術はなかった。大人だから子どもの未来の芽を摘まないようにというのは建前で、男だから好きな女を守りたいだけ。大人になったきみに軽蔑されるのがこわかっただけ。気づけば、両想いなふたり。

ねえ、先生
好きになってもいいですか?


なによりも、ただひたすらに生田斗真のかっこよさにときめていて、魅力されっぱなしで心臓が高鳴った。



だれかを一途に、出会えてよかったと思える幸福を噛みしめる。きれいな気持ちを届けてもいいんだよと肯定された気がした。安心して、互いに想いあえるのが恋愛の醍醐味で、恋人の基本で、その先のステージへの道標。自信を持てばいい。受け取ってもらえなかった想いを、自分がわるいと責めるのではなく、そのこと自体を受け入れる。それが現実で答えで、程度の知れた想いなら、否定されつづけられても想うのは執着で、恋ではない。今、観れてよかった作品。