話題:ひとりごと

しとしと、と雨降る。10月も半ばに差しかかり、秋より冬の気温を漂わせる。さむい、とニットを取りだして、コートを羽織った。すっかりと季節は移り変わったなと肌で感じた。季節も時間も一定の速度でながれて、時代も進みつづける。環境もガラリと変わり、付き合う人間も変わり、これが巷で言われる歳とともに変化する人間関係なのかと実感した。同棲した、結婚した、こどもが生まれた子もいるなかで、仕事をバリバリして、ひとりライフをたのしむ子もいるわけで、自分は中途半端な位置にいるなと感じた。周りと比較しては、落ち込んで、おなじようなことを真似てみてもうまくできず、結局のところ、あたしはあたしにしかなれなかった。それでいいのかと妥協とはちがう、肯定をできるようになったのは、今日会った友人のおかげだろう。キャリア女子の彼女と自分は住む世界がちがうにも関わらず、未だにつづいている関係がふしぎで、こころのどこかでは引け目を感じて、会いづらさを勝手に抱いていた。だけど、会ってしまえばそんなこともなく。おなじようなキャリアや環境も大事ではあるけれど、実際に必要なのはそんなことよりもフィーリングや価値観だった。もちろん、そういうおなじ世界に生きるひとを好むひともいるけれど。ひとは、変わらずにはいられない生き物であるし、それは成長と呼べばいいものである。深まる関係があるなかで、離れてしまう関係だってある。それは、時に試練のようにつらさを生み、くるしくもなるが、いつかは乗り越えられる日もくるだろう。そんな、いつかがくるまでは無理せず、今、抱いた気持ちと向き合うべきなのだろう。これから先、当たり前や安定なんてないのかもしれない。それでも、あたしは信じた道を歩みたい。あたしが選んだひとたちとともに。