話題:ひとりごと

フルで聴きたかった「打ち上げ花火」がようやく解禁され、エンドレスリピートしている。岩井俊二原作のドラマがアニメ化、期待と疑問(シャフトなので安心もある)が入り交じりながらも公開日が近づき、胸は自然とおどりだす。待ってたよ、とワルツをこの作品とともに。岩井俊二は、あたしにとって大切な存在だ。岩井俊二の世界で息をしていたいくらいに、綺麗で聡明で美しい。あの色彩に音楽に魅了されつづけたい、いつまでも。夏をぎゅっと濃縮したようなせつないラブストーリー。時代を越えて、舞い戻る。



だれでもいいわけじゃない。それだけは、よくわかっていてほしいなと思う。時間は有限であり、お金だってそう。そのなかでだれと過ごしたいかって、重要なこと。それに気づくまでに数年かかったけど、あたしよりも先を歩み、それに気づいた大人たちが耳打ちしてくれてもその逃避行まっしぐらの時は聞く耳など持てず、失敗して、心をこわして、何度も後悔して反省してたどり着いた、理解した。だれかのことばではなくて、自分のことばで気がついた。だから、あたしは忠告もしない。彼にも自分で気づいてほしいから、あたしは大人しく見守っている。いつだって、自由意思で選びつづける生き方を歩んでほしいし、歩みたいし。忘れてはいけないよ、自分のことは自分で決められることをと心で繰り返しながら。永遠なんてないってことを、約束は仮初めであることを、実現しつづけることの忍耐力を。

ひとりで過ごす時間は大切。隣駅に映画館があって、定期圏内でってなったら行くしかないでしょうってね。嫌なことばかり目につくけど、そんなところばかりに目を向けていても仕方ない。ほら、飛びたいでしょう?飛ぼうよ、ね。本屋巡りもいいかもよ、喫茶店とかも。服とか雑貨とか。スーパーとか100均とか、すきなもののある場所へ行けばいい。すきなことをしていいんだよ。

彼しかいないのと自制心。ひとりでは歩めないと立ち止まる。過去は戻るためでなく振り返るために、進んだ先に未来はある。存在は呼吸のように、世界は愛よりも不平等。息苦しくて窮屈で、涙のながしかたを忘れては、夢の見方を忘れない。