話題:あーもー、好きだー

一瞬でも手を離せば、命取りのように儚く燃え尽きてしまうような脆さが彼を包む。なんとかしてあげたい。それだけしかなくて、なにからしてあげようと考えを巡らせる。なにからしてあげようと生意気なことを思うよりも先に、まずは、自分のことからだと思うので、自立することをがんばろうと思う。今の彼は、ひとりでは立っていられない。どんなに傷つけられても、拒絶されても、離れないというつよい意思を持ちながら対峙する。かなしくなることはあっても、終わりにしたいと思うことはない。だれよりも彼がいちばん苦しんでいるから、助けてあげたい。だから、ひとりでつらくならないで。ぜんぶ、受け止めてあげるから吐き出してと思う。

あなたが消えないように守ってあげる。その苦痛をすこしでも癒してあげたい。ねえ、どうして、あなたの目から見る世界は、そんなにも残酷なんだろうね。