話題:片想い

冬の寒さ、吐く息の白さ、夜へ落ちてく速度、もこもこした服装。冬が、好きです。冬生まれだからかな、わからないけど。せつなくて、いとおしい、そんな季節。
今年もあと数日で終わってしまうのかと、しみじみ。濃厚で、忙しなかった今年。たくさんの別れと出会いと対峙し、たくさんのものを失った分だけ得たような気がした。だれかを想う気持ちの尊さを知った。

いつも、思い出す光景があって
あれは、 4年前
友人ちゃん宅へ行くために、新宿へ
文化のファッションショーを観てから
南口へ向かってる時
あれは、なんの建物かな
そこに大きな液晶があって
Charaのcocoonのプロモーションが流れていた
赤い糸が、ぐるぐると体に巻かれているその映像を、あたしは、しばらく眺めていた。
Charaが好きなのもあったが、なんとも言えない気持ちになった。
夜の街、行き交う人々の波のなか、立ち止まり、友人ちゃんから届いたメールに気づき、その場を後にした。
あれ以来だろう、新宿がなんか好きになったのは。

夜の街、キラキラと煌めくネオンライト
寄り添う恋人なのか、二人組たちのなかに溶け込む時は、幸せで、眺めてる時は、さみしくて


時間を共にすることの尊さ、見つめられる横顔、鼓膜に柔らかく響く声、となりに感じる体温を、永遠に離したくないと思うんだ。

すきだよ、って。