仕事終わってから用事を済ませて電車を待ってると薫さんから着信がありました。

わたしたち普段ほとんど電話しないんです。薫さんの名前を見たときはびっくりしました。ついにわたしは会いたすぎて無意識に電話をかけるような奴にでもなったのかと…。
よく見たらちゃんと薫さんからの着信で駅のホームで電話に出ました。


「お疲れさまです。どうかしました?」

「…いや?別に特にないんだけど、」




これは声のトーンからしてどう考えても何もなくないだろうと一緒にご飯食べることに。

どうやらかなり落ち込んでる様子でしたが、わたしからは何も聞きませんでした。
どうしたの?って聞いたら、もう話してくれない気がして。まあ言いたきゃそのうち言うでしょ、と他愛のない話をしました。




薫さん、いつもは視線がうるさいくらいにわたしのこと見てるんです。向かい合わせで座ってるときは特に(笑)

なのにこの日はあまり目が合わなくて…(見られると恥ずかしいから嫌なくせに見られないのはさみしいとか思っちゃうめんどくさい水澤です)


とにかくいつもと様子が違うし何か落ち込んでるからどうしたらいいかなぁなんて考えてたら薫さん「水澤、30秒くれ」って。

完全にハテナマークが浮かんでいたであろう水澤、次の瞬間状況把握。薫さん、勝手にわたしの膝に顔うずめてる(笑)

(※個室の居酒屋です)



「30秒ですよ!数えますからね!」と目の前のお料理を食べ始める水澤(笑) ほんとは数なんて数えてないんだけどね。

しばらく放っておいたら気が済んだらしい。顔あげて一人で頷いてました。



どうやら仕事で色々あったらしく落ち込んでいたらしい。バイバイする前に少しだけ話してくれました。
その頃にはだいぶ回復してたみたいだから良かった。



そういえば待ち合わせ以外で薫さんと電話したのって初めてかもしれない。