君が僕を離した日




一人より二人
二人より三人
増えた数だけ孤独が
色濃くなるのは何故だろう

君と僕
隙間と隙間
沈みそうになる僕に
差し出された手は
夢か幻

そうだと思った
頑なに信じていた
'触れられないものは
輪郭のない
曖昧なもの'

やわらかい笑顔
歪ませてしまったあの日まで

ぐらぐらと揺れる輪郭が
そこに存在していた愛を
証明してくれたのは
君が僕を離した日
飛散していく涙の粒
輝いていたそのすべて
尊いそれら、見つけたのは
君が僕を離した日

心でしがみついていた
はっきりとそこにあった
愛の形
初めて信じられた日