花と雑草



うずくまる僕の背
じきに雑草が生え
醜い僕ごと
覆い隠すだろうか

そうして害さぬ森になり
そうして害さぬ酸素になり

君の好きなあの花も
咲かすことが出来るだろうか

森は花に水を
森は花に養分を
そうして清らかな
その一部になれるなら

僕は僕をも愛せるだろうか

清らかな人

僕を黒く白く
時に鮮やかな
色の中に沈める人

恐ろしいほどに敷き詰められた
どこまでも続く
花々の海

美しい極彩色
沈めば僕は
呼吸すらもままならなかった