たった一粒の白




醜い自分をひた隠しにしても
蝕まれていく自分から
自分は目を背けられない

黒ずんでいく心臓が
夜毎、じわりじわり
責め立てる

もういいよ
大丈夫だよ
あなたは1人
1人だから
誰も汚さずに
生きて行ける

諭すように
慰める無意識
こんなにも甘く
こんなにも冷たい

中身

きっと君も知らない
知らずに行って
(行かないで)
願った
小さな僕

涌き出た雫
綺麗なもの
今の僕には
これだけだった