白昼夢


さよならだよ
真っ白になる
穏やかな昼下がりのこと
大丈夫だから
君の背中の
荷物だけ置いてって

笑っている
きっと自分史上
最も穏やかな顔

目に焼き付けて
僕ごと、優しい
想い出に
して

隣にいただけ
笑いあっただけ
それだけの関係でした
脆くもなければ
強くもなかった
形のない まどろみの中
束の間 泳いだ
白昼夢