呟き


一文がちくりと
胸に刺さる
それは僕じゃない
誰かへの言葉
刺さった左胸
すーっと、冷たく
広がる不安の渦
こんなにも形のない
曖昧な闇
輪郭すらも
分からなければ
対処できない
不要な悩み
まで抱える
余裕なんて無いのに
明日を迎えるための
隙間 入り込んで
空き容量
足りず 明日へ進めない
ずしりと重い心臓
捨てる勇気すら
持ち合わせていなかった

だから
目を瞑り閉じた
心荒らす言葉の海
そんなものは
見なければいい

現実の夢の中
逃げた