馬鹿(仮




嫌われたくない、と
飲みこんでしまった
いくつもの些細な嫉妬に
気づかずに僕を
冷たい、って言う

こんなに近くにいるのに
こんなに遠くて
孤独なのは何故なの
寂しいよ

想いをうまく言葉に
するのがまだ怖くって
間違った僕の言葉で
誤解されるよりマシ、なんて

頭の弱い僕
だから君は
さも被害者のような顔で
僕に背を向けた

被害者感覚の僕は
まさかの加害者でした
推測を大きく誤った
僕は、馬鹿でした