ほしにねがいを



どこからか 見えなくなる
光に照らされた君の影が伸びる
わたしは君を 見失って
君の影を追う日々が始まった

どうしよう 見えなくなる
光の先に君を見出せなくなって
わたしは両手を 垂らしたまま
絡めた指はもう白い靄がかかって
思い出せない

涙 涙 流す理由なんてない
ただひたすらに なにもない
わたしにはもうなにも
君と見た夢のシルエットも
もう

明日の記憶の中の自分を
想像するだけで怖くなる
わたしはどこで何を見て
どんな君をまたひとつ 忘れていってしまうの
願いを乗せて流れた星はまっさかさま
遠くの砂漠に墜落して
誰を悲しませるの

教えてよ。

遠くで輝いてる星、なんかに
もう願いなんか託せないよ
もう想いなんか込められないよ
こんな心なんか、いらないよ

どうか 最後に 私ごと乗せて
落下させてよ
そうしたら きっと 砕け散って
宙に華麗に舞えるかな
やさしいひと 知ってるんでしょ?

おねがい、答えてよ。

夢のなか、
靄がかかったまま

直接言葉をあげることだって
きっと もう できないの
本当は ぜんぶ もう わかってた


しらなければよかった。

わかりたくなんかなかった。