無題




『私は形の無い獣に飼い慣らされている。』
そんな錯覚に捕らわれて
動けなくなる。
足下から何か、何かが
私を責め立てる。
もう随分頭を抱えたよ
もう良いでしょ、許してよ。
請う偽善的な顔の私、
偽善的な笑みを返されて
また、動けないね

それが嘘だと云う事は
私がようく知っております。
それからまた金縛り
それは思い込みである事
気づくよしもなく、

君はどの私を見たの?
君は私に何を見てる?

弛んだ糸は今にも切れそうです

とどめを刺すのは君か、
それとも、君に幻を見た
私の偽善的自虐の精神か

答えをおくれよ。

神。(しかし求めた先に待つのは私という名の塗り固められた絶対的思考。)