色の無い笑顔




音をたてた硝子
ヒビの入った音
私はそれを聞いて
苦笑い
とりあえずすぐに
ここから離れよう
次に来たバス
駆け込めば皆
見えなくなるから
俯いて、泣けば良い
そうすれば誰にも
悟られずに済むから
追い掛ける足音なんて
聞こえたりしないから
鞄で顔を隠して
涙を零せば良い
居なくなった私には
誰も気付きやしないから

家に着いたなら
シャワーで全部流して
涙を流す私ごと
浴槽に、沈め
布団に潜り込んで
泣きながら眠ればいい
泣き腫らした瞼すら
化粧で隠せば
きっと誰も気付かない
きっと誰も見てなんか
いないよ、大丈夫
作り笑いで
生きればいい
そうする事で辛うじて
私の私を保てるのならば
守れるのならば
涙なんか隠して
弱音なんか押し殺して
よくある笑顔で
笑えばいい
涙は1人で流せばいい

そうして私は1人、


沈んだ





ああ、また、朝が来る






。。。


青くさいガキくさい
中二くさい弱々しい
痛々しい散文が
書きたい気分だったのです。


ちょっとだけスッキリした。