はいいろに染まれ

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うそつき

嘘のために嘘を上書きするのはもう疲れたよ

上書きするくらいならいっそ
暴かれてしまえ

全部暴かれたとき
そばにいてくれた人がいるとすれば
きっとわたしはその人を

色

直感が産み出した言葉は
色鮮やかなのに
もっと、もっと、と欲張って
僕の思考のフィルター
かければかけるほど
色を失っていく
くすんでぼやけた色
周りから見える僕の色
素直な心はまだ色を残しているのに
考えれば考えるほど
全部、全部がだめになる
だめにしていく
だめな僕が消した色々
泣いているよ

愛へ

僕の｢ありのまま｣が
誰かを傷つけること
分かっていたから
僕は言葉を失った

注がれた愛
使い方を間違えてしまって
こんなにも歪んだ
塊に育ってしまって
ごめんなさい

ねじれた根っこは
正しくまっすぐなもの
奥まで届けてはくれなくて

大切な人の大切な人
失われても
その心の色、温度
共有することができない

セピアになってしまったもの
正しい色を思い出せない

正しい色で正しく涙を流す
その心
共有することができなくて
ごめんなさい









わたしだってほんとは
まっすぐでありたかったんだよ

ぬくもり

なにかが違うのか
あたたかい血が
僕にも流れているはずなのに
共有できない
同じ温度
共有できない
こころの色々
ごめんなさい
色濃く残る申し訳なさ
それだけでは誰も救えない
温められない

あたたかい血が
僕にも流れているはずなのに
なにかが違うらしい
ありのまま生きているだけでは
どうやら駄目らしい

自覚する度
重くなる背中

人並みに愛を受けて育ったはずなのに
知らぬ間に歪になってしまって
ごめんなさい