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骨をすり抜けた

好きが何か有耶無耶になる

最近紫色が好きなことに気付く
本当は知っていたと思う

色を単体で気に入るのは頭では難しい
同じ色合いの紫でも窒息したものに憑く紫と
悠然と構えて出来る紫は全然違っているし

前者は嫌いで後者はすき

なんでもそうよ、
見る角度ですきだったり嫌いだったり、
だからどうしても
全部嫌いで、全部すき、
になってしまう訳だけど

あんまりそれを出すとひとりになってしまうなぁと感じたりもして、私は猫をどうしても飼いたい。


ぬいぐるみを捨てるとすこし悲しくなった

手にしたものものには何かしら経緯があるし
なにかセピア色の記憶が映って楽しくて

なのに鍵をそこにさした侭にしてしまうから
捨てたらもう思い出すことも無い

虚飾された記憶を愛して退廃する女にはなりたくないけど、薄情も如何なものかと思う

気に入りの人間に順位をやすやすと付けられる人が羨ましくもあり、多少軽蔑。
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