友達の話。
正確には友達だった人の話。
中学から高校まで一緒だった友達がいて。
mとしよう。
mは頭も良くて、友達も多くて、社交的で、先輩にも後輩にもたくさん知り合いがいて、見た目可愛いけど男みたいで、むしろそこらへんの男よりもかっこいいし、本人も女の子らしいものは好きじゃない感じだった。大学は工学部で、男の子たちに混ざって大学生活を送ってた。
中学からクラスが同じになったりしたおかげでわりと仲よかったし、
私はmから単純で何を考えてるのかだいたいわかるから付き合いやすいって言われてた。
基本優しくて面倒見がいいから、私も甘えてたのかもしれない。
私は地元の短大から、mの大学と同じ県の別の大学へ編入した。
そこからまた頻繁に会うようになった。
mのマンションに泊まった日、朝起きていつもと雰囲気が違った。たぶん、私の何かがmをイラつかせたんだと思う。今以上に学生の頃の私はルーズな性格してたからな…
もう、トラウマになるくらい、怖かった。
逃げるようにマンションをでたのを覚えてる。
それからかな。
そのあと何かで連絡を取った時は普通だったんだけど、私の中ではもう二人では会えない存在になった。
私のせいなのに、私が壁を作った。
全てを見透かされそうで怖いんだよね、もう。
何がそんなにmをイラつかせてしまったのか、未だに気づけてない私に問題があるのは確か。
もう会えないな〜