♪誰も知らない 私が何なのか
当てにならない 肩書きも苗字も
今日までどこをどう歩いてきたか
わかっちゃあいない 誰でもない

4月に出たばかりの椎名林檎とトータス松本の新曲、『目抜き通り』の冒頭。この曲は銀座にオープンした銀座SIXという商業施設のテーマソングとして書かれたのだが、人生について歌っている。

最初にこの曲を聴いた時、結構な衝撃を受けた。冒頭で紹介した歌詞が、まさに自分のことのように感じたからだ。
こんな強気な文章を書いても、主義主張が強くても、自分自身がなんなのかよくわからない。

誰かのことを好きかどうかわからないはずだ。自分のことが何かわからないから、自分が何を好きなのかもわからない。そんな気がしたとしても、全てはぼんやりしている。
そんなことも自分1人では気づけなかった。何なの?本当に。

いつか颯爽と歩けるだろうか、目抜き通りを。下駄履きでね。