逢魔時奇譚【34話(29)】
「うわーん!やっと認めてくれたぁ!遅ぇよおかぁーー!うわぁああん!」
ガバッ!!
「バトル中だ!抱きつくんじゃねぇ!あぁもう!てめぇは本当あたしに似て馬鹿だな天音!!」
ゴツン!
「痛てぇ!けど今はおかぁの拳骨も嬉しいよぉお!」
「気色悪りぃ事言うんじゃねぇ!ドMかお前は?!」
「だって!ひっく!だって!おかぁにやっと会えたんだぜ?!ひっく…!だっておかぁがやっと"あたしの子供"って認めてくれたんだぜ?!嬉しいじゃねぇか!ひっく…!だっておとぉもおかぁも未来にはもう生きていねぇから、だからあたし…!」
「…!」
号泣しながら感極まって思わず洩れてしまった天音の言葉に聖愛は目を見開く。
「馬鹿!何言ってンだよポンコツ!」
「…ハッ!」
ガバッ!慌てた聖弥が天音の口を両手で塞げば、自分が今言ってしまった言葉を思い出した天音が目を見開いた。しかし一方の聖愛は天音の言葉を追求せず、くるっと背を向けて悪魔の元へ歩み寄る。
「お、おかぁ…!い、今のは違げーから…!う、嘘だから…!なっ…?!」
「オフクロ…その…。ポンコツ妹が今言った事は違うから…その…」
「おっしー。そろそろ悪魔野郎のトドメでもさすかなぁー」
「おかぁ…」
「オフクロ…」