逢魔時奇譚【28話(29)】
振り向くと、田端は右手の平を天人へ翳していた。
「これだから困るな、ゆとり世代の若者は。終わりだ、尼子」
翳された右手の平から噴き出した毒雨。式神達が猛スピードで天人の元へ戻ってくる…が、確実に間に合わない。天人は笑っている…苦笑いだ。目を見開く。
「間に合わなッ…!」
ドガァアン!!
「なっ…!?」
「この光…!」
天人へ降り注ぐ筈の毒雨を、真上から飛んできた真っ黒い光が、寸前で毒雨を弾き飛ばした。見覚えあるその光に2人が見上げると頭上には…