逢魔時奇譚【26話(15)】
「アイツを降霊術で呼び戻したのは俺のエゴだ。アイツを守れなくて果には勝手に降霊させた俺がアイツを幸せにできる筈ねーだろ。それにアイツには好きな野郎が居る。だからソイツがアイツを幸せにしてやるんだろう」
脳裏でサタンに殺されたれいなの姿が過る。
「けど!その好きな野郎っつーのが青野てめぇだったらな!俺はてめぇをボコりに行くから覚悟しとけよ!」
ビシッ!青野を指差す聖弥にも、青野はにこやかだ。
「すまないね神堂。正直に2つ話そう。まず1つ目だ。君をからかう事が面白くて私は君に嘘を吐いていた」
「あァ?」
「先程の話。私はれいな様とお付き合いをした事は一度も無い。君が嫉妬する姿をお見せしたくて、わざと"れいな様とお付き合いをしていた"との体で嘘の話をしていたんだ」
「てめぇ騙しやがったな!つか、お見せって誰にだよ」
「そして2つ目。君に黙っていたけれど、ずっと私達の会話をお聞きになられていたお方が居るんだ。君が嫉妬する姿をお見せしたかったのは、そのお方だよ」
スッ…、青野が手を向けて柱の陰から出るよう誘導した人物は…