逢魔時奇譚【24話(35)】
「chu!」
「…!??」
「わーー!由輝ちゃん可愛いーー!」
投げキッスをした天音。今日一番沸き上がった歓声を受けながら、手を振りながらステージ袖へはけていった天音。
一方、天人が左から、ましろが右から奏をガクンガクン激しく揺さぶる。大興奮の2人と、顔を真っ赤にしてポーッ…としている奏。
「うおおおおー!かなぁやったなぁ!!観客へ向けてっつー体だろうけど、ちゃんあまアレ絶てーかなに投げキッスしてたよなぁ!?やったなかなーー!!天人クン自分ごとのように嬉しいよ!いやっほーーい!」
「かなやん良かったやんーー!?天音ちゃん普段の姿じゃできへんから、由輝ちゃんの姿で、かなやんにちゅーしたんやで、きっと!良かったなぁかなやん!うちも嬉しいで!!」
「ぬおぉおおおー!?かなやぁああん!今の由輝にゃんの投げキッスは俺にだからね!?かなやんにじゃないからっ!勘違いしないでよねっ?!」
「隊長大人気無いっス!!今のは誰がどう見ても、ちゃんあまからかなへの投げチューでしたっ!!」
「横田隊長大人気無いで!!アレはどう見てもかなやんにやってたやん!」
「うぅ〜…あまとぅーもましろちゃんも反抗期だ〜…」
シクシク泣き出す横田。
バッターーン!
「きゃああー!?かなやん!?」
「かなーー!鼻血出てますけどー?!」
顔を真っ赤にして鼻血まで流して倒れて気絶した奏の目はぐるぐる回っていた。