逢魔時奇譚【24話(6)】
「はいは〜い!次のお客さんはお好み焼きいくつかなぁ〜!?」
「3つくださーい」
「ほいさー!ちょい待っておくれ〜☆」
お好み焼きに並ぶ列が、れいなをぐいぐい押し退けていく。
「えっ!?えぇ!?横田隊長!?わたくしは!わたくしは!」
どんどん列の波に流されていく2人。最後尾まで流されたれいなの声は横田には聞こえず。
ーーわたくしの片想いの殿方は聖弥以外居りませんのよ?!ーー
「横田隊長!?勝手な事を仰らないでくださ、」
「誰?」
「はい?」
列に流され流され、列の外へ流され着いた2人。聖弥の方を見上げるれいな。
「何がですの?」
「だから誰」
「だから、何がですの?!」
「お前の好きな奴って誰」
「えっ?!」
ボンッ!!全身真っ赤になったれいなは頭から湯気を噴き出す。左手で熱い頬を押さえてオロオロしながら、目を反らしてしまう。
「ど、どなたでも宜しいでしょう?!そんなのせ、聖弥には関係の無い事でしてよ?!」